8: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:14:25.33 ID:9s4XE4KR0
***
いつものように1年が終わり、次の1年が始まった。
私は大晦日にちょっと大掃除を手伝ったくらいで、あとはおせちを食べたりお年玉をもらったり、ダラダラ過ごしていた。
部屋で寝転びながら携帯をいじっていたら、ふとこの間あかりちゃんが言ったことを思い出した。
9: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:14:56.36 ID:9s4XE4KR0
ともこ「どう?似合う?」
ちなつ「うん、すごい似合ってる……でもなんで着物なの?」
ともこ「あかねちゃん……ほら、赤座さんと一緒に初詣に行くから」
10: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:15:29.43 ID:9s4XE4KR0
ちなつ「お姉ちゃん達も明日初詣行くんだ」
ともこ「も、ってことは、やっぱりちなつも?」
ちなつ「うん、ていうか、やっぱりって?」
11: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:16:30.96 ID:9s4XE4KR0
ふわぁ、と大きなあくびが出た。
いけない。このままじゃ完全にダラけきってしまう。
ちなつ「お姉ちゃん、せっかく着物なんだから初詣行かない?」
12: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:23:06.27 ID:9s4XE4KR0
***
次の日、集合場所のあかりちゃん家に着くと、あかりちゃんは律儀に玄関の前で待っていた。
京子先輩から昨日「10時にあかりん家の前」という文面だけの簡潔すぎるメールが来たから、
玄関の前にいるのは確かに正しいんだけど、わざわざ外で待っている必要は全然ない。
13: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:23:32.80 ID:9s4XE4KR0
ちなつ「雪、降らなくて良かったね」
あかり「うん、でも明日は雪みたいだよ」
ちなつ「えー、やだなあ」
14: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:26:16.64 ID:9s4XE4KR0
***
結衣「お待たせ」
ちなつ「結衣先輩!」
15: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:26:46.32 ID:9s4XE4KR0
京子「おっ待たせー!」
あかり「あっ、京子ちゃん」
京子「お年玉くれ」
16: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:27:21.39 ID:9s4XE4KR0
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あかり「ここだよぉ」
17: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:28:26.26 ID:9s4XE4KR0
人が途切れる瞬間を待って、4人一緒に手を合わせる。
横目でチラッと結衣先輩の方を見たら、軽く目を閉じてお祈りする先輩の姿が見えた。
何をお願いしてるんだろう?
もっとも、結衣先輩の願い事が何であろうと、私のお願いは変わらない。
正面を向いて目を閉じ、頭の中で何回も繰り返す。
18: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/12/29(火) 10:28:57.77 ID:9s4XE4KR0
結衣「お守りって、結構種類あるんだね」
ちなつ「あっ!恋愛成就!これにします!」
あかり「ちなつちゃんのお守り、可愛いね。色もピンクでぴったりだし」
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