42: ◆c4DUj3OH/.[sage]
2016/03/26(土) 12:04:15.11 ID:T6FQcsL2O
思い返せば、予兆はあった。
昼間。
いつも執務室にやって来ては遊びをねだる駆逐艦達が、今日に限っては1人もやって来なかった。
わずかな寂しさはあったものの、お陰で書類仕事はいつもの倍以上捗ったのも事実だ。
そして、夜の7時。
まさに、人間万事塞翁が馬。
禍福はあざなえる縄の如し。
1人の人物が、執務室にやって来た。
比叡「今日の夕食は、この比叡にお任せください!」
そう。
この前、シュークリームカレーという不吉な言葉を残して去った、比叡である。
正直に言えば、俺は、すぐにでも逃げ出したかった。
善意はありがたいのだが、悪意があるとしか思えないような味のカレーを毎回提供してくれるのが、この比叡である。
もちろん、比叡には悪意など欠片もなく、完全に善意からの申し出であることはわかっている。
だからこそ余計にたちが悪く、断るのもままならないわけであるが。
提督「そ、そうか。それはありがたい。今日も、た、楽しみにしている……」
比叡「まっかせてください、司令! 比叡、 気合い! 入れて! 作ります!」
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