過去ログ - 【悪魔のリドル】春紀「あれから」
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28: ◆UwPavr4O3k[saga]
2016/02/08(月) 07:08:45.40 ID:NPKsv3620
真昼「……へぇ、伸縮自在の鎖ねぇ」
目一「多関節の武器はとても貴女に似合うと思っていたわ。最も、銃を極端に嫌がるからだけれど」
真昼「銃なんざ使ったところで満たされねェんだよ。」
振り回すたびに、自分の力の加減で伸び縮みする革で覆われた鎖に高揚する。
手元のグリップは圧感知によって、握る力によって最適な長さへと自在に調整されていくこの鎖は、目一が真昼へと明け渡したモノ。
元々、工具のみで殺人を繰り返していた真昼にとってリーチというモノは確かに度し難く克服し辛い問題だった。
この武具は拳銃などの銃火器を嫌う真昼には最適と言えた。
目一「(………ニオさんが東さんと行動を共にしている事は、黙っていましょうか。)」
目一が走り鳰を取り戻す為に画策している裏で、同じく彼女を取り戻す機会を得た葛葉が嗅ぎまわっている事を知っている。
勿論、最近寒河江春紀の元を離れた事も知っているし、今すぐにでも彼女らの場所を真昼に伝える事も出来た。
しかし、何故伝えなかったのか。
真昼「ヒヒッ……葛葉って奴らが嗅ぎ回ってんだろ?何人か手当たり次第に"捌いた"から分かるぜ」
目一「あら、もう干渉していたのね。」
それは、この番場真昼という少女の残虐性と索敵能力を高く買っているからだ。
今のまま場所を教えてしまえば、おそらく東兎角ですら今の番場真昼にはあっさりと敗北するだろう。
その証拠に、既に葛葉の追っ手を何十人も殺害している。
目一「(……壊れてしまった貴女が、純恋子さんの手で救われた時の輝きと。ガラス細工の如く砕け散った今の貴女の鈍い煌き)」
どちらも、百合目一という女を満たす為の要因になり得た。
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