過去ログ - 【悪魔のリドル】春紀「あれから」
1- 20
42: ◆UwPavr4O3k[saga]
2016/02/14(日) 17:59:42.98 ID:UPmo8jSL0


 兎角「なんだ、お前」

 薫子「……始末対象、東兎角だな」


数分の間に志摩との決着をつけた兎角は、廃倉庫の外へと古びた錆だらけのドアを蹴り開けて行った。

だが、すぐ目の前の広場の真ん中に突っ立っていた眼帯の女を見つけ―――――そのあまりにも自分と似通った姿・雰囲気に違和感を覚える。

コイツは……


 兎角「次から次へと、うざったいんだよ」

 薫子「余計な会話は必要ない。」


間髪入れず、軍用のミリタリーナイフを片手に、もう片方の手でM92F自動拳銃を構えた薫子はダブルタップする。

咄嗟に近くに乱雑に組まれていた廃コンテナへと転がり込んだ兎角の足元に銃弾が跳ねる。

舌打ちしつつ、腰のホルダーから拳銃を引き抜くと、牽制の銃弾を三発、コンテナの影から撃つ。

薫子もまた驚異的な動きで放たれた銃弾を斜めに体を滑らせることで回避し、そのまま一気に距離を詰める為に駆け出す。

タイミングを計った兎角と、コンテナの曲がり角で鉢会った瞬間、互いのナイフが、銃弾が交差する。

お互いに組み合った状態で改めて顔を見ると、兎角は違和感の理由を理解した。


 兎角「……お前は、昔の私か」

 薫子「意味が分からないな」

 兎角「分からないだろうな、"今"のお前には」


一度仕切り直す為に互いに払いのけつつ、近距離で銃撃し合うも射線が読めている銃弾は空を切り。

互いに握った刃と刃がぶつかり、銃床同士が克ち合う。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
89Res/129.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice