1: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:36:56.36 ID:c6AgSt930
「すまん、遅くなった!」
私の家の最寄り駅で待つこと二十分。
改札からプロデューサーさんが走って出てきた。
「本当に遅いですよ。待ちくたびれちゃいました」
今年の初詣は日付が変わる頃に行くはずだったのに。
夜中に女の子を待たせるのは感心しない。
「いつも時間に余裕を持ちましょうって言ってるじゃないですか」
「いけるだと思ったんだよ……」
プロデューサーさんは電車に時間ぎりぎりで乗ろうとして一本逃していた。
この人が直前までだらだらしているのはいつものことだ。
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2: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:37:33.02 ID:c6AgSt930
「もういいですよ。わかってますから。それよりも、なにか言うことはないんですか?」
プロデューサーさんから二歩離れて、全身が見えるようにする。
3: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:38:19.32 ID:c6AgSt930
「それじゃあ、時間もありませんし行きましょうか」
神社は駅からそう遠くないところにある。
もう今年は三十分もないとはいえ、数分歩けば着くのだから余裕だろう。
4: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:38:48.44 ID:c6AgSt930
「たまにはこういうのもいいじゃないですか」
「たまにはな。確かにこの時間に来ることって俺も久々だ」
5: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:39:47.14 ID:c6AgSt930
手水舎に着いて、すぐに私達の番が回ってきた。
左手、右手、口、左手、柄杓……
「うぅ……冷たい……」
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