2: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:37:33.02 ID:c6AgSt930
「もういいですよ。わかってますから。それよりも、なにか言うことはないんですか?」
プロデューサーさんから二歩離れて、全身が見えるようにする。
3: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:38:19.32 ID:c6AgSt930
「それじゃあ、時間もありませんし行きましょうか」
神社は駅からそう遠くないところにある。
もう今年は三十分もないとはいえ、数分歩けば着くのだから余裕だろう。
4: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:38:48.44 ID:c6AgSt930
「たまにはこういうのもいいじゃないですか」
「たまにはな。確かにこの時間に来ることって俺も久々だ」
5: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:39:47.14 ID:c6AgSt930
手水舎に着いて、すぐに私達の番が回ってきた。
左手、右手、口、左手、柄杓……
「うぅ……冷たい……」
6: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:40:21.23 ID:c6AgSt930
「一応、お参り自体は年が明けてからにするよな?」
「そのつもりですけど……もうあまり時間もありませんし、並んでもいいんじゃないですか?」
7: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:40:47.76 ID:c6AgSt930
「さて、もう時間だな」
プロデューサーさんが腕時計を見ながら呟いた。
8: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:41:17.05 ID:c6AgSt930
それから、針が重なって。
「あけましておめでとうございます」
9: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:42:07.87 ID:c6AgSt930
「お参りも済みましたし、おみくじの方にも行きましょうか」
「おみくじもすぐそこにあるな。一回二百円か」
10: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:42:49.80 ID:c6AgSt930
おみくじを引いて、早速開けてみる。
小さく巻かれているから全部伸ばさないと文字が読めないけど――
「プロデューサーさんっ! 大吉ですよ! ほらっ!」
11: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:43:19.28 ID:c6AgSt930
「本当に微妙だな……まぁ、おみくじはひとつの指針だから。参考にして運気を上げるとしようか」
それくらいに考えておいた方が気が楽になりそうだ。
大吉を引いておいて、こういうのもおかしいけど。
12: ◆8dLnQgHb2qlg[sage saga]
2016/01/01(金) 18:43:49.47 ID:c6AgSt930
「わかった、ありがとう。そうすることにするよ」
二人でおみくじを畳んで、財布にしまった。
あとはお家に帰るだけ。
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