9:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/02(土) 14:31:51.40 ID:6Xi8Rr/20
「ん····」
ふと気がついた時、私は結衣と一緒に布団の中にいた。
まだ夜のようだが、どのくらい時間が経っただろうか。
雪風の吹きつける音は聞こえない。
結衣の熱がどうなっているか確かめるために手を出そうとして、私はそこで初めて気づいた。
(結衣、私をこんなに····)
私は結衣に抱きしめられて眠っていた。
その腕は、思ったよりずっと細い。
しかし私を抱き締める力は、案外しっかりと感じられた。
結衣の額と私の額に、それぞれ手を当ててみる。
両方とも、いつもより少しだけ温かいくらいだ。
私は、抱き締められているよりも少しだけ強い力で、結衣の身体を抱き締め返す。
「京子····」
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