7:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/04(月) 00:03:38.78 ID:bBjfBo6F0
『誕生日。おめでとうね、雪乃ちゃん』
素直に驚いた。
予想の斜め上だったから。姉さんがこれだけわかりやすい言葉を掛けてくれることが、久しくなかったから。電話の向こう側からは退屈そうな声が聞こえてくる。
『雪乃ちゃーん?おーい』
「……なんでもないわ。ありがとう、姉さん」
『んふふ〜いいっていいって。今年はどうするの? こっち帰ってくる?』
「いえ、帰らないわ。ここの方が集中できるし」
『ふーん、そ。それでもいいけど。今年度中に1回くらいは顔見せなさい。もう高校も卒業するんだから』
「ええ。正直気は乗らないけれど」
『お子様みたいなこと言わないの。……あっ、そうそう』
「なに?」
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