過去ログ - 悪魔「世界ほろぼさなきゃ(使命感」 人「やめろぉ(建前)ナイスゥ(本音」
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]
2016/01/07(木) 22:57:09.97 ID:6bt6w/cx0
悪魔は、東京タワーの先端に音もなく降り立った。
粘土の塊に無数の穴を空けて、出鱈目に手足を突き刺したようなその姿は足元の毒々しいネオンに照らされ、よりその奇怪さを増していた。
下から見れば、まるで趣味の悪い着ぐるみのように見えるかもしれない。
悪魔は、後ろに挿入されていた手の一本をおもむろに自身の黒い穴へと入れて、
中から恐ろしく錆びついた、銅色の鈴を取り出した。
悪魔は穴から大きく大気を吸い込んでから、掌の上で第一の鈴を小さく震わした。
その音色は金属同士がこすり合わせたような、ひどく耳障りなものだった。
幸運なことに、これを直接聞く事ができた者はいない。
だが、そこから起きた破滅は瞬間的に全世界へと響き渡った。
SSWiki :
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]
2016/01/07(木) 22:59:11.08 ID:6bt6w/cx0
最初にそれを捉えたのは、某国の軍事衛星だった。
これまで監視していた『採掘所』が突如雲にすっぽりと覆われたのだ。
男1「ふー、一休み一休み」
以下略
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]
2016/01/07(木) 23:01:04.93 ID:6bt6w/cx0
男1「この時期は丁度、季節風がたっぷり湿気を含んで海側から流れ込んでくるんです」
しばらく待ってみましょう。そのうちひょっこり顔を出すでしょう」
男2「ああ、そのとおりだ」男2は表情を一つも変えず、短く合格を告げた。
以下略
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]
2016/01/07(木) 23:02:45.01 ID:6bt6w/cx0
男1はそこでようやく画面に表示されている異常に気付いた。
雲は徐々に渦を形成しながら、規模を広げている。
男1はこれと似た現象を知っている。すなわち、竜巻が誕生する瞬間である。
以下略
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]
2016/01/07(木) 23:06:46.12 ID:6bt6w/cx0
十や二十じゃない。百はあるんじゃないか!?
こんなことが現実にありえるなんて!
いや落ち着け。状況を正確に分析するのがおれの仕事だ。
以下略
6
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]
2016/01/07(木) 23:22:03.90 ID:0IVcMOadP
「やめろぉ、ナイスぅ」ってあれ、
絶対に「やめろぉ、何をする」って言ってるよね
7
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]
2016/01/07(木) 23:33:05.37 ID:qegJpYdiO
(ホモ語録に正論は)必要ねえんだよ
8
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]
2016/01/07(木) 23:38:06.68 ID:6bt6w/cx0
男2にとって、世界は平穏を取り繕うのに必死だった。
平和を謳う国あれど、一方で警戒を怠らずアンテナを巡らせている。
戦争と戦争の合間にあるものは別の形の戦争だ。
以下略
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