過去ログ - 蘭子「安価で飛鳥ちゃんの事が好き…!」【デレマス】
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以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[saga]
2016/01/11(月) 14:31:33.96 ID:mYd1fT6a0
…飛鳥ちゃんに向けている想いが恋なんだなって気付いたのは、もうずいぶんと前の事になると思う。
一般的に、色々精神的に不安定な時期であるらしいから、そうやって起こった勘違い。時間が経てばどうにかなるとも思っていた。
けど、そんな希望は希望でしか無くて、どころか日に日に重みを増す感情がおなかの底で渦巻いて、身が裂かれるような気持にもなって。
その間、ずっと飛鳥ちゃんは傍にいてくれた。
単に相部屋に振り分けられたからだとか、一種に仕事をすることが多いからだとかだけじゃなくて、誰よりも親しい友人として、一番近くでいろんな感情を共有してくれた。
一番近く。本当に近く。まったく労せずとも、全てに手が届くほどの距離で。
それが一番辛かった。
手を伸ばせばすぐ届く。あちらから伸びてくる手もある。だけど、迂闊に伸ばしてはいけないし、迂闊に応えてもいけない。
だって、そうした瞬間にこれまで積み上げてきた記憶の全てが穢されて、腐り落ちてしまうから。
この情熱をむき出しにした時、一番傷つくのは、誰でも無くあの人に他ならないから。
小梅ちゃんは力になりたいって言ってきた。
たぶん、私の悩みが同性愛なんてショッキングなものとは思いもしないで。
でも、少しだけ楽になってもいいのかな、なんて思いつくと、ある程度仲が良いから割り切ってくれるだろうだとか、他人の恋慕に口を出すほど無粋な人間じゃないだろうとか、大丈夫、みんな良い子だからだとか、何処からともなくそんな理屈が溢れ出てきて、そのまま濁った鬱積を押し上げようとしてくる。……
蘭子「私……、」
…ずっと何か切っ掛けを欲しがってて、それが彼女の言葉だったと言うだけの話。
一息吸って、周りの気配を探ってみる。
小声で話せば、そうそう大事にはならないかな、と思われた。
「……―――飛鳥ちゃんのことが…すき…」
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