過去ログ - 蘭子「安価で飛鳥ちゃんの事が好き…!」【デレマス】
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57:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/17(日) 10:34:20.07 ID:PFhlEpXwo
 それを言うまで飛鳥は薄い笑いを崩さなかったけど、ウチの相槌から1秒くらい間をおくと、とたんに困った顔になって言った。
 何気に珍しい飛鳥の隙のある顔だったから、ウチは正直きょとんとした。

 他とは言えば、カッコ付けてエスプレッソ飲んだときとか、子供にエクステ引っ張られた時とか、それぐらい。

 ともあれ、飛鳥からこんな顔を引き出せるとかあんまり思ってなかったから、ウチは途端に飛鳥に親近感が湧いたみたいに思って──。

美玲「どうって…」

美玲「…カノジョ。」

 ──冗談を言ってみる気分が、どこからか湧いてきたんだ。

飛鳥「…そういう冗談はよしてくれ」

 すると、なんて言いながらとびきりに苦い顔をするんだから、なんだ、コイツにもこういうところあるんじゃないか。

 数秒でかなり人間味を増したように見える飛鳥の顔。
 その珍しさと、湧いてきた可愛げと、ウチのちょっぴりの達成感に免じて、ここは冗談だということにしておいてやった。

飛鳥「普通に、普通にだ…」

美玲「ってか、なんでだ?蘭子と喧嘩でもしたのか?」

 なんて、言ってはみたけど、あの二人が喧嘩するとこなんてあんまり想像できない。
 ずっと仲良くしてるし、そのくせ二人の領分に関してはきっちり線引きをしてるし…「カノジョ」だって、一割ちょっぴりぐらいはそう思ってなかったワケじゃないし。
 まあ、だからこその悩みということかも知れないケド。

飛鳥「…そうだね、勿体ぶるのはやめよう」

 って言って、飛鳥は指を組み合わせると、ちょっと考えるような、躊躇うような間を置いた。

 勿体ぶらない、と言うならとっとと喋っちゃえばいいのに、なんなんだ。
 もしかしてコイツシャイなのか?

 なんて気持ちを胸のあたりで押し留めて、飛鳥の複雑な横顔を眺めていると、ついぞ決心したように目を開けた飛鳥の言葉に、ウチは口が開いた。

飛鳥「………蘭子が最近……その、よそよそしいんだ」

美玲「はっ………」

 可愛いなコイツ。


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