過去ログ - 【モバマス】藍子「キスを、いつも、探してる」【百合】
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◆K1k1KYRick
[saga]
2016/01/09(土) 22:32:23.10 ID:SAwc4l4eo
――バレンタインデー。
恋人たちと菓子業界に祝福されたこの日、件の二人は
それぞれの想いをバッグに詰め込み、またレッスンへと向かう。
「あの、あーちゃん……」
レッスンが終わり、プロデューサーの迎えを待つ間、未央は隣にいた藍子に話しかける。
その手には早朝に作ったチョコレートクッキーの袋があった。
「これ、バレンタインだから……」
「えーと、友チョコですか?」
「う、うん、そうかな……」
未央は心中で自身を叱咤する。
今日この日、藍子に向かって思いの丈をぶつけなければ
何のために溢れんばかりの恋慕を注いで
チョコレート菓子を作ったのか分からない。
「あ、あーちゃんっ……それは……」
「はいっ、……これ未央ちゃんに!」
告白よりも先に藍子はチョコレートを差し出していた。
いつもの未央なら高メンタルなコミュ力で
すんなり言葉を継げる所だが、流石に同性への告白は躊躇われるのか。
「あっ……ありがとう、あーちゃん」
「えっと……それで……これ、友チョコとか……そんなんじゃないんです……」
未央の眼が丸くなり、眼前の彼女を見つめる。
「これ……未央ちゃんの事たくさん想って、手作りしました……
未央ちゃんへの好きって気持ちだけで出来た、初めてのチョコレート……」
夕暮れに差し掛かり、西の空に赤みがかかり始めていた。
二人の顔はそんな朱に隠れて赤らんでいた。
「あの、変だって思うかもしれないけど……!
私……未央ちゃんが好きっっ……!」
いつもの藍子からは想像し難い程に力強く、熱量を持ったシャウトだった。
「あーちゃん……」
「ワガママかもしれないけど……このままの関係じゃ嫌なんですっ……!
もっと……もっと未央ちゃんの事知りたいし
いつも一緒にいたいんですっ……だからっ……!」
緊張、羞恥、不安が渦巻いて全身を駆け巡り、少女は涙を滲ませて肩を震えさせている。
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