過去ログ - 【モバマス】藍子「キスを、いつも、探してる」【百合】
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23: ◆K1k1KYRick[saga]
2016/01/09(土) 22:32:52.05 ID:SAwc4l4eo
そんな藍子の肩を、未央は優しく抱き寄せ、堅く抱擁した。

「ごめんね、不安にさせちゃって……」

「未央ちゃん……!」

「嬉しいよ……あーちゃんも、私と同じ気持ちだって、分かったから……」

「……!」

未央は藍子の澄んだ瞳、そしてその奥に光る慕情の瞬きを見つめて言った。

「好きだよ、あーちゃん……世界でたった一人の
 かけがえのない、特別な女の子として……」

「未央ちゃん……っっ!」

二人の間に、それ以上の言葉は要らなかった。

想いを吐露した美少女二人はどちらともなく支え

密着し、その瑞々しい口唇をそっと重ねた。

「んっ……んう……む……」

「……ぁん……ん……んー……」

まだ寒い如月の夕空の下で、二人の口内のみが温かい。

互いに差し入れた舌が絡み合い、喜悦の舞を踊る。

しっとりした愛唾を存分に吸い、喉に流し込んでいく。

「んっ……あーちゃん……苦しいっ……」

「あぁ……ダメぇ……、まだ、離さないで……」

一度噎せかえる恋気に口を離した二人は再び口唇を再会させる。

今度はより深く、相手の味を、そして自分の味を

染み込ますように歯列をなぞり、舌を舌で弄んだ。

「んっ……むう……んっ……」

「……んぁっ……むぅ……ん……」

どれくらいの時間が過ぎただろうか。

気がつくと街灯が明るく灯り、日は完全に沈んでいた。

乙女たちは唇を離す。長い唾橋が二人の時間が

いかなるものだったかを雄弁に語っていた。

「あっ、ごめん……」

「ううん……いいよ……」

二人はその名残惜しい架橋を口内に収めようと手繰り寄せる。

それは三度彼女たちの麗唇を引き合わせ

また長い間、時の流れを忘れさせた。



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