16:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 03:27:09.97 ID:AHiYG1PX0
☆
森の動物達は唄を歌っている。
満月の夜に、皆で集まって演奏会をする。
絵本に「何故?」なんて考えるのって、ちょっと変な気はします。絵本は読み手の想像力で物語が広がるものだろうから。
かといって、漠然としたイメージを描くだけなのも違う気がしてしまう。
だから、それってなんだか、難しい。
頬に冷たさを感じて、ぼんやりとした意識がはっきりしてきます。
いつの間にか寝てしまっていたことに気づき、慌てて体を起き上がらせる。
今はもう何時なんでしょう。
窓に映る街の灯りが暗闇の中に揺らめいています。
「おはよう、いびきかいてたぞ」
心臓が跳ね上がる。
声の聞こえた方へ体は向けないまま目線だけをぎこちなく向けると、彼がいました。
いびきをかいてたということ。顔に痕がついてないかということ。それを見られてしまっていないかということ。
そして何より、さっきまで手元にあったはずのスケッチブックがなくなっている。
それは今、彼の手の中にある。
起きたばかりだというのに、私の置かれている状況に逃げ場がないことに気づき、顔が青ざめます。
叶うならば、今すぐに机の下よりも深い穴の中に沈んで隠れてしまいたい。
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