20:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 03:44:59.45 ID:AHiYG1PX0
「あの子も、やめるんだ」
「……あの子?」
「俺の今の担当アイドル」
「他に自分のやりたいことが見つかったから、だってさ」
寂しくなるな。
そう言って、彼はコーヒーカップを片付けます。
空になったカップがカチャカチャと鳴って、私も堪らなく寂しい気持ちになります。
今日が終わってしまうと、また明日が来てしまう。
片付けを終えた後すぐに彼はコートを着て、重そうな鞄を抱えました。
置いていかれてしまうともう二度と彼に出会えないような気がして、私は慌てて服の裾をこっそりとつかんで引き止めます。
「どうした?」
「あの、その、私は……私……」
「……今日は、帰りたくない……です」
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