21:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[saga]
2016/01/11(月) 03:46:28.01 ID:AHiYG1PX0
シンと、部屋には無音が広がる。
それをかき乱すように自分の心臓の音だけが強く鳴っていて、まるで周りの時間が止まったみたい。
今、私は彼に会う口実をなくしてしまいました。なくしちゃったんです。
だけど、やっぱり私は変わらずあなたのそばでコーヒーを入れていたい。
離さないようにと、指に力を込める。
閉じたスケッチブックがこちらを見ています。
「……俺、実は結婚してるんだ」
「本当に……嘘が下手、なんですけど」
彼が頭をかく。
彼を困らせてしまった、そんなことにドキドキしてしまう。
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