過去ログ - 黒髪少女「武器の手入れをお願いします」単眼少女「……」
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5: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2016/01/11(月) 01:56:39.28 ID:X2ffE8rP0
「まー愛想は悪いわ見た目がアレだわで、こっちも困っててねぇ。誰のおかげで飯が食えてるんだか」


見た目の事はともかくとして、愛想は本人の問題の為触れないことにしておく

作業をする人間と経営する人間が違うのは別段珍しいことではない

商人と鍛冶師ではまるで職種が違うのだ。知り合いで共同経営する事もあれば、外部から雇う事も多々ある

しかし、彼女達はそれとは少し様子が違うようだ


「お時間はどれほどかかりますか?」


場の空気の悪さからか、早く切り上げてしまおうとつい口が走る

女店主はムスリと顔を強張らせ、大きくため息をつき答える


「ああ、30分くらいじゃないかね。物によっては一時間、それでなくてもアイツの出来次第だよ」


どうも彼女の話になると機嫌を損ねるようだ

30分から一時間、こんな居心地の悪い所に居られるわけもなく、テリアは足早に店を去る

適当に買い物を済ませる頃には終わっているだろうと踏み、それまで時間を潰すことにした

あんな場所であの女店主となんて一緒に居られるワケが無い

詰まっていた息を一気に吐き出し、呼吸を整える

噂通りの店ならば、期待通りの手入れくらいはしてくれるだろうが、あの様子ではどうなることやら

ある種の期待と不安を胸に、大通りの人ごみの中へ身を投じて行った……




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