過去ログ - 唯「澪ちゃんが宇宙との交信を始めました」
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21:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:36:55.28 ID:lpxsQJzD0
「は? どうしたんだよ、急に」

「あのな。ほとんど顔出さないくせにその言い方はなんだ、って言ってんの」

「律だってお茶、飲んでるだろ」
以下略



22:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:37:47.49 ID:lpxsQJzD0
気まずい空気が立ち込めています。
いつか起こるんじゃないかと思っていたことが、ついに今日やってきました。
この機会にちゃんと話し合いをするべきです。

けれどそうわかっていても、なにを言うべきかどうやって伝えるべきか、いざとなるとちっともわからなくなってしまい、
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23:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:38:18.74 ID:lpxsQJzD0
「………」

「………」

本当ならとっても美味しいはずのガトーショコラ。それがやたらと苦く感じたのは、きっと気のせいじゃないと思います。
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24:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:38:54.25 ID:lpxsQJzD0
「よ〜し、みんな! れんしゅう…しようっ……!!」

唐突に立ち上がり、思い切って言ってみました。
澪ちゃんの大好きな“れんしゅう”という言葉を使うことで気を引こうとしたわけです。
まさに切り札。例えればジョーカー、これぞ伝家の宝刀です。
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25:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:39:37.82 ID:lpxsQJzD0
「その前に聞いておきたいことがあるんだけど」

みんながさぁ練習するぞと立ち上がる中、最後まで座ったままの澪ちゃんが力強い声で言いました。

「大きい声出すなよ、びっくりするだろ」
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26:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:40:51.15 ID:lpxsQJzD0
傍目に見てりっちゃんがすごくイライラしているのがわかります。

澪ちゃんがこうやって時々暴走してしまいがちなのを一番わかっているのがりっちゃんです。
澪ちゃんの側に一番長くいるのがりっちゃんです。
澪ちゃんのことを一番わかっているのりっちゃんです。
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27:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:41:40.44 ID:lpxsQJzD0
「…みんなはさ。聞こえてる?」

ここでごまかしちゃいけない。
わたしは思いました。
きっとみんなもそう思ったんだと思います。
以下略



28:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:42:16.30 ID:lpxsQJzD0
「…なぁ、聞こえるか? 聞こえるよな? な?」

そうやって縋るような表情でわたし達に訊ねる澪ちゃんには、
初めの頃のちょっと調子に乗りすぎた色は全くありませんでした。



29:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:42:55.67 ID:lpxsQJzD0
「ごめん」

りっちゃんが小さな声で呟きました。
さっきまでの怒気を孕んだ口調とは全く違っていました。



30:以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします[sage saga]
2016/01/14(木) 21:43:48.81 ID:lpxsQJzD0
「…」

澪ちゃんはりっちゃんに答えることなく、ラジカセのつまみをいじっています。
ジー、という雑音がさらに大きくなりました。


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