過去ログ - 【安価】ニンジャスレイヤー・ボーンオブ・ソウカイニンジャ【豊満】(Part15)
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◆HheB5CIUf2
[saga ]
2016/01/23(土) 22:22:57.45 ID:peND0ZPpo
かくして、イグゾーションたちは堂々と正面からプリズンへ侵入した。
IDと令状は当然、偽装されたものである。コジマというデッカーも存在しない。
ザイバツ・シャドーギルドにとって、キョートの治安システムなど児童の積み木にも等しい。だが仮に偽装が見破られたとしても、係官は彼を咎めず通すだろう。
例えば読者の皆さんが警官だとして。
竜巻の信号無視を咎め、行く手に立ちはだかるだろうか?そんなことをしてバラバラに引き裂かれて死ぬ事に、果たして何の意味があろう?
正義はあるか?勇気は?否。ただの蛮勇、無意味、犬死である。ザイバツのグランドマスター・ニンジャとはそういう存在なのだ。
考古学者ウミノはトオヤマ・デンジという名でこのプリズンに潜伏している。
アンダーガイオン最下層の遺跡発掘隊から脱走した愚かな男。彼の握った秘密はザイバツ・シャドーギルド自体の欲するところである。
だがイグゾーションには独自の思惑があった。ロードへ身柄を献上する前に、確かめるべき事実。
「フジオ・カタクラ。せいぜい思い上がって、何もかも上手くいっている気になっておるがいい」
別の係官に導かれて廊下を歩きながら、イグゾーションはダークニンジャを呪った。
「過去は腐れた流木のごとし。どれだけ念入りに沈めようと、また再び浮かび上がるものよ」
声に出ていた
「あのーイグゾーション=サン……いまのは?」
「なんでもない!!なんでもない!!いいね?」
「アッハイ」
「どうしたんでしょう?」
肘にはあの神のごとき母性のぬくもりがまだ残っていた。
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