77:名無しNIPPER[sage]
2016/01/22(金) 21:59:54.22 ID:eGOAbYxF0
 3 
78:名無しNIPPER[sage]
2016/01/22(金) 22:01:05.75 ID:YlSloX/Do
 B 
79: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/22(金) 22:05:40.46 ID:1n+TLc+M0
  
 俺より年は二三上、だろう。この場に似合うはずもない、上等な、それこそ上層階級、貴族のパーティにでも参加するのがふさわしい黒のドレスを纏った女がいた。 
  
 壁に寄りかかり、腰まである黒髪に、上質な色気を纏う女だった。 
 紅を塗っているのか、血のように唇が赤く、それがまた、ぞくぞくと背筋を這い上がる衝動を抑えられなかった。 
80:数字指定の場合はA=1B=2C=3でいきます ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/22(金) 22:09:11.51 ID:1n+TLc+M0
  
 勇者「なんですか?」ムスッ 
  
 ??「……」ニタニタ 
  
81: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/22(金) 22:14:00.53 ID:1n+TLc+M0
  
 ??「そう邪険にするではない、若き勇者よ」 
  
 勇者「……俺が誰なのか知っているのならなおさら、冷やかしはもう十分なんで」ムスッ 
  
82:名無しNIPPER[sage]
2016/01/22(金) 22:18:32.14 ID:eGOAbYxF0
 1 
83: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/22(金) 22:22:25.65 ID:1n+TLc+M0
  
 いけすかない女、それがこの女の俺の評価だ。 
 こいつ、人の苦しむ姿をみて楽しむサディストと、俺の経験が告げていた。 
  
 だが、 
84: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/22(金) 22:24:45.90 ID:1n+TLc+M0
  
 ??「♪〜」 
  
 美しい歌。それが俺の感想。 
 見た目と違い、歌声は天使のように、澄んだ歌声。 
85: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/22(金) 22:27:00.42 ID:1n+TLc+M0
  
 勇者「……」パチパチパチパチ 
  
 ??「ふふっ、妾の歌声はそれほどにまで美しかったか?」 
  
86: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/22(金) 22:31:52.79 ID:1n+TLc+M0
  
 勇者「怪我が、治ってる」 
  
 ??「それだけではないぞ、今の汝ならばどこから薪が襲ってきてもそれを見極めることが可能だろう」 
  
87: ◆i8c3ZXfr3A[saga]
2016/01/22(金) 22:35:12.68 ID:1n+TLc+M0
  
 それからのことは素晴らしいの一言だ。 
  
 槍を振るえば木がまとめて木屑に変わり、突けば何本もの木が突かれて消えていく。 
 俺を狙う木が次々と襲いかかるが、それは俺が目で耳で、肌で気が付く。 
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