過去ログ - キムタク「ちょっと、待てよ」
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26:24さい
2016/01/20(水) 18:06:32.73 ID:JX5EWQPt0
 キムタク「じゃあ、他に誰がやったって言うんだ!?」

 ??「そんなの、私が知るわけないじゃん!」

 キムタク「………」

 ??「私は中居正広を助けるために来たんだ」

 キムタク「何を言ってるんだ! 中居はもう死んだんだぞ!」

 ??「そうだね。だから助けに行くんだよ」

 ??「もう! 大人しくしてよ!」

女によって、俺は縄のようなもので拘束された。

 ??「ちょっと借りるよ」

 女はポケットに入れておいたスマフォを奪い取って、女は俺のスマフォでどこかに電話をかけた。

 ??「もしもし、父さん? こっちは準備できてるよ」

 電話口から、この年代の父親にしては若すぎる声が聞こえた。俺のスマフォをどういう用途に使うつもりなのだろうか? 女は電話を切った後しばらく沈黙していた。

??「木村拓哉。私の話を聞いてほしい」

 女は拘束を解除して、俺のスマフォを手渡してきた。

 キムタク「話だと?」

 ??「まずはスマフォを見て」

 女の言われたとおり、スマフォのホーム画面を表示すると、アプリが一つ追加されていた。その名前は「ND VER1.00」タップして起動すると、何かの数値とボタンがそこに表示された。

 キムタク「何だこれは……」

 ??「このアプリを使えば、過去に戻ることができるんだ」

 何を馬鹿なことを言ってるんだ。こいつは? と思った。だけど、これを使えば中居を助けられるかもしれないそう思うと、俺の指は勝手に動いていた。嘘でも試してみる価値があるからだ。

 ??「ちょっと、待って! 話はまだ――」

 アプリに指示されたとおりに、電話をかけるみたいにスマフォを頭に近づけると、世界が揺らぎ始めた。

 キムタク「ぐっ! 頭が……」

 頭が割れるように痛む。こんなに痛いものだとは知らなかった。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。その言葉だけが頭を埋め尽くしていく。もしかして、もう駄目なのかもしれない。そう思うと同時に、激しく揺れていた世界は、徐々にその実像を取り戻していく。



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