過去ログ - 元提督「ホームレスになったった」
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165: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:14:12.38 ID:REH9+7BRO
発砲を予期。
すぐ真上を艦爆が通り過ぎた。急降下爆撃を加えて、主砲が一門、跡形もなく吹き飛ぶ。
「大した気概ね、瑞鶴。それでこそあなたよ」
166: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:14:45.84 ID:REH9+7BRO
加賀は空になった矢筒を放り投げ、弓を海面に立てた。地面に突き立てたみたいに弓はその場で海面に刺さる。
もう艦載機は残ってなかったのか。
きっと航空戦で使い果たしたんだ。瑞鶴みたいにスロットをほとんど艦戦で埋めていたのだろう……
167: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:15:26.68 ID:REH9+7BRO
もう赤城は丸腰同然。加賀は尚も追い詰めて、赤城にも連装砲を放つ。
赤城が直撃弾でのけぞったのを確認すると連装砲を外しすばやく彼女の後ろに回る。裸絞めをかけてちょうどボートの真横で引き倒した。
「赤城さんはもう戦えない。その拳銃で止めをさせるでしょう?」
168: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:16:02.89 ID:REH9+7BRO
拳銃の弾倉を差し替えて初弾を薬室に入れる。
銃口を赤城の胸に突きつけた。
ゴメン、という言葉と共に涙が一滴だけ目尻からこぼれ落ちた。
169: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:16:52.55 ID:REH9+7BRO
加賀は腕を緩めて赤城を抱き抱えるような格好になっている。
銃口を自分の喉に押し当てる。これでいい。
これで赤城と一緒に逝ける。
170: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:17:36.77 ID:REH9+7BRO
赤城は人差し指を立てて俺の言葉を切った。
「申し訳ありません……もう私は入渠してもダメです」
「すまなかった……俺のせいだ……だから……」
171: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:18:29.58 ID:REH9+7BRO
「加賀……ありがとう。あなたがいない中で沈んでいくのはあの時みたいですごく不安だったの……提督のことをたまに気にかけてあげて」
「わかりました」
「よかった……」
172: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 16:19:10.24 ID:REH9+7BRO
「お二人とも、来ていただけますか?」
榛名の声に俺は小さく頷いて拳銃を海に投げ捨てた。
五十鈴が俺の両手に手錠を打つ。
173: ◆uLYDn.hAKU[sage]
2016/02/13(土) 16:20:28.85 ID:REH9+7BRO
一旦止めます
もうあとはエピローグみたいのしか残ってないので今夜にさっと終わらせます
174:名無しNIPPER[sage]
2016/02/13(土) 16:24:37.97 ID:ttaq9nTRo
一旦乙
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