過去ログ - 元提督「ホームレスになったった」
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175:名無しNIPPER[sage]
2016/02/13(土) 17:23:04.36 ID:FdVwGEwY0
乙
176:名無しNIPPER[sage]
2016/02/13(土) 17:30:29.22 ID:INZt4kP9o
悲しいなぁ
177: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:19:16.84 ID:HDvwhY9+O
横須賀鎮守府で俺は留置場にぶち込まれたが、特に不当な扱いはされなかった。
時おり内務省の役人がやって来てなんども同じ話を繰り返させたが、それ以外は犯罪者には上等すぎる扱いだった。
食事は毎日食堂で出されるものが運ばれたし、新聞でも雑誌でも頼めば持ってきてもらえた。
178: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:20:04.57 ID:HDvwhY9+O
「お久しぶりです、提督」
「もう違うって」
179: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:20:59.95 ID:HDvwhY9+O
鍵を開けると翔鶴はまず俺の手に手錠を打った。
「申し訳ありません。規則でして……」
「構うな。行こう」
180: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:21:41.37 ID:HDvwhY9+O
一際立派な執務室の扉の前でしばらく待たされてから、入る。
「おぉ来たか」
「お久しぶりです、提督」
181: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:22:36.95 ID:HDvwhY9+O
「手錠、外してやりなよ」
翔鶴は俺の手錠の鍵を開けてくれるとそのまま退出しようとした。
182: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:23:19.17 ID:HDvwhY9+O
この人はいつもこうだった。普段は言葉数も少なく飄々としているが、なにかスイッチが入ると笑い上戸になったりおしゃべりになったり……
「ひどい顔じゃないか。ちゃんと迎えろって言ったのに全く……」
「いいえ、充分に丁寧な扱いを受けました」
183: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:24:03.41 ID:HDvwhY9+O
軽く俺の方に掲げてくる。
飲むか? ということだろう。本当だったら飲みたいところだけど、あんな見るからに高級品は恐れ多い。
首を横に振る。
次に翔鶴の方にもボトルを見せた。
184: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:25:00.15 ID:HDvwhY9+O
「君は何から聞きたい?」
「何から、と言いますと……」
185: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/13(土) 21:26:04.86 ID:HDvwhY9+O
「しかし、彼女は大いなる戦果をあげた。私はできるなら、今回のことは見なかったことにしたい。それほどの価値があることを加賀はやった。しかし罰は与えなければならない。だから彼女を罰した。ただし彼女の活躍を考慮して減刑した」
「具体的には?」
「禁固一週間。軍法会議ではそれで異論なかった」
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