過去ログ - 和「あの夏の名残」
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8:名無しNIPPER[saga]
2016/01/20(水) 22:31:05.90 ID:dk78gRdd0
頷いてしまいたい衝動を息を呑み込むことで抑えつけて、首を横に振った。

和「いえ、いいです。引っ越しましたから。知らない道は大変でしょう」

咲「そっか。それじゃあ、また」

和 「はい」


また、はもう無い。

3年4ヶ月2週間、お互い連絡を取らなかったのだ。

つまりはそういう事だろう。

手に持ったままの新刊を棚に戻そうとした時、咲が立ち止まって振り返った。

咲「あ、それ面白かったよ。私の好きな本」

指差しているのは、新刊ではなく裏返した文庫本。

ふわりと笑った顔はやはりあの頃とは違ったけれど、

あの頃と同じように和の心を根こそぎ浚っていく。


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