過去ログ - 和「あの夏の名残」
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7:名無しNIPPER[saga]
2016/01/20(水) 22:28:19.95 ID:dk78gRdd0
そうだねと言う咲を見て、彼女はこんな風な笑い方をするのだったかと考える。

いや、3年以上も経っているのだ。人は変わっていく。

変わらないのは、自分のこの想いだけだ。


手に持った本の表紙が咲の目に入らないようさりげなく裏返し、改めて咲の姿を見た。

伸びた髪は彼女の幼い顔立ちをほんの少し隠し、

ふっくらとなだらかだった頬はもう子供に例えられるような線ではない。

21歳の、咲。

きっともうあのセーラー服は似合わない。

自分の想いに気付いた高校の時の彼女の面影が脳裏にちらつく。

咲「和ちゃんはこの後どうするの?」

和「家に帰るだけです」

咲「じゃあ、乗って行く?送るよ」

記憶よりも僅かに低くなった声で、彼女が言う。


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