8:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:08:37.41 ID:dSk6orwwo
人生の無駄を精算する、生涯最後の一時
――それが、ロス:タイム:ライフ
9:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:09:17.88 ID:dSk6orwwo
夕暮れの街には心地よい海風が吹いていました。
貴音「……美しい」
10:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:09:47.55 ID:dSk6orwwo
そのとき。
目の前を歩いていた女性に黒色の服を着た男が近寄っていきました。
女「っ!? ひ、ひったくり! だ、誰か!」
11:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:10:29.27 ID:dSk6orwwo
もたもたと走る男に、わたくしは追いつける自信がありました。
男を捕らえ、鞄を取り返す。頭の中で”しみゅれーと”が出来ていたのです。
男「クソッ!」
12:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:10:54.95 ID:dSk6orwwo
しかし、男が隠し持っていた刃物までは”しみゅれーと”することが出来ませんでした。
懐から折りたたみ式のナイフを取り出すと、男は強引に手を振り払い、わたくしの腹部に刃を突き立てました。
貴音「ッ!」
13:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:11:28.61 ID:dSk6orwwo
――はて。
貴音「……これ、は」
14:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:11:59.11 ID:dSk6orwwo
ピーッ!
実況『試合開始のホイッスルが、この阿木入総合運動公園に高々と響き渡りました!』
15:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:13:06.79 ID:dSk6orwwo
ふたりの男性が、右手を駅のある方向へ差し出しました。
もし、と話しかけても、彼らは声を出しません。
実況『さて四条貴音について説明いたしますと、いま人気絶頂の765プロに所属するアイドルです。
16:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:13:46.06 ID:dSk6orwwo
首を横に振った男性や、周りに居る旗を持った男性の服装には、なにか見覚えがありました。
どこかで、確か響が夢中になって見ていたような……。それとも、
貴音「どっきり、ですか?」
17:名無しNIPPER[sage]
2016/01/22(金) 00:14:10.50 ID:Qd8Ntcako
貴音のは初めて見たなぁ
たまに書いてる人かな?期待
18:名無しNIPPER
2016/01/22(金) 00:14:30.40 ID:dSk6orwwo
実況『おおっとここで副審が取り出したのは……ルールブックですねえ!』
解説『なるほど。浮世離れしている四条にはいちからサッカーを説明する必要があります』
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