過去ログ - 神様「勇者も魔王もいなくなった世界で」
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33: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2016/01/24(日) 17:03:17.13 ID:eDpE38i00
神様「壊れてなどいませんよ」

神の返答は、想像と違った。

神様「貴方のご想像を当ててみましょう。貴方は――『自分が姫だったのではないか』とお思いですね?」

少女「……正直、そう思いました」

神様「それは間違いですよ。姫君は心が壊れた後、数年し自ら命を絶ちました」

少女「では……」

神様「貴方は生きていらっしゃる。ですから、姫君ではありません」

少女「でも、その出来事は本当にあったことなのですね」

神様「えぇ、そちらは正解です」

少女「そうですか」

神様「…? それ以上、気になることは御座いませんか」

少女「ありますけれど、聞くのはやめておきましょう」

神様「何故ですか?」

少女「聞いてはならないことだからです」

神様(あぁ)



少女『神様、私は何者ですか?』

神様『残念ながら、お教えすることはできません』

神様『“自分”に関する記憶を全て捨てたい――そうおっしゃったのは、記憶を捨てる前の貴方ですから』



神様「そうでした。貴方の質問にそう答えたのは、私の方でしたね」

少女「はい」

神様「フフ…貴方は本当に従順で可愛らしいお人形さんだ」




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