27:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 23:27:37.34 ID:V2pk0J3IO
「ど、どうしたの!?えっと…このハンカチ使って!」
ジャケットのポケットからハンカチを取り出した女の人
だけど、私の手には自分のハンカチ
28:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 23:38:36.42 ID:V2pk0J3IO
「いただきます……」
口の中に広がるメロンの味
私の人生で、最後の味
29:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 23:44:41.30 ID:V2pk0J3IO
「ごめんなさい…私……」
「き、気にしないで!あなたは何も悪くないよ!」
「どうして…亡くなったんですか……?」
30:名無しNIPPER[saga]
2016/01/24(日) 23:55:42.68 ID:V2pk0J3IO
旦那さんにも同じように、精算する時間が与えられたのかな?
だとしたら…何を遺したのかな?
「不思議なことがあったの」
31:名無しNIPPER[saga]
2016/01/25(月) 00:07:27.74 ID:zxRXgmjkO
「汗まみれで部屋に飛び込んでくるなり、指輪を突き出してね。愛してる、って。いままで一度も言ってくれなかったのに」
「そのあと、旦那さんは……?」
「すぐに飛び出して行っんだけど引き返してきて、キスして、また飛び出して行って……それが最後」
32:名無しNIPPER[saga]
2016/01/25(月) 00:19:13.45 ID:zxRXgmjkO
「あの、私…そろそろ……」
「あ、ごめんなさい!助けてもらった上に、こんな湿っぽい話まで」
「いえ。アメ、ごちそうさまでした」
33:名無しNIPPER[sage]
2016/01/25(月) 00:27:57.61 ID:R9UZZiy5O
大事なことなので二回自己紹介
34:名無しNIPPER[saga]
2016/01/25(月) 00:29:59.98 ID:zxRXgmjkO
主審「……」ハァハァ
副審1「……」ハァハァ
副審2「……」ハァハァ
35:>>32の訂正。>>33ありがとう[saga]
2016/01/25(月) 00:34:29.45 ID:zxRXgmjkO
「いえ。アメ、ごちそうさまでした」
便箋の束をバッグに詰め込みながら立ち上がると、女の人がなんだかモジモジしなが言いました
「えっと…いまさらごめんだけど…テレビとか出てる……?」
36:名無しNIPPER[saga]
2016/01/25(月) 00:46:05.66 ID:zxRXgmjkO
残された人たち
ある日不意に、なんの前触れもなく
それでも、時間は進んでいきます
いつでもどこでも、誰に対してでも
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