過去ログ - 《ロールシャッハ・カウント》
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32:名無しNIPPER[sage]
2016/01/27(水) 21:56:46.05 ID:fgWHg4CT0
お前がたった今ぶち壊したけどな


33: ◆/BueNLs5lw[saga sage]
2016/01/27(水) 22:26:28.21 ID:f+l2hoRT0
このじれったさがどう解決するのか楽しみ


34:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:22:31.15 ID:BUDhSTXI0
 僕の友人の話をしよう。
 これもまたある日の昼休みのことだ。
 彼の持論の、一つ。
「スマホ」
「…………が何?」
以下略



35:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:23:19.44 ID:BUDhSTXI0
 僕の友人の話をしよう。
 これもまたある日の昼休みのことだ。
 彼の持論の、一つ。
「スマホ」
「…………が何?」
以下略



36:重複ごめん
2016/01/29(金) 00:24:32.66 ID:BUDhSTXI0
「はぁ………」
「もっと言うなら『バックアップ』。もし持ち主が死んでも、スマホを調べ尽くせば、再現は容易いと思うぜ」
 彼の話を聞いても、やはり誇張表現だと思ったが、そんなことはしょっちゅうなので、僕は話の続きを待った。
「スマホを持ってる奴の人生なんてのはな!全部再現できるんだよ!量産できるんだよ!ありふれてるんだよ!無価値なんだよ!」
 やっぱり、言い過ぎだと思う。
以下略



37:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:25:31.45 ID:BUDhSTXI0
 人間には寿命があるけれど、スマホのデータに寿命はない。
 事実上の不死の人格が出来てしまう。
 それを恐怖と取るかどうかは人に依るだれうが、少なくとも僕にとっては恐怖である。
 そして何より、彼のような人間が量産されてたまるかという話だ。
 幸い、彼にスマホに乗り換える予定はないので、その心配はないと思われる。
以下略



38:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:26:26.32 ID:BUDhSTXI0
 絵画は『56』。
 ホームの端に行き、彼女を見張る事にした。
 線路に倒れようとしたら、首根っこを掴んでやる。
「………」
 彼女がこちらをチラチラと見る。
以下略



39:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:27:15.60 ID:BUDhSTXI0
 …………気付かれていた。ということだろうか。
 僕が自殺を止めようとしていることに気付いて、それをかわすために、タイミングを外すように、跳んだ。
 僕に救えないスピードで。
 ………………。
 僕はもう一度ホームの端に行き、その時を待った。
以下略



40:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:27:56.43 ID:BUDhSTXI0
 電車が完全に駅に停車し、扉が開く。
 ホームの人々は命が一つ救われたことにも気付かず、各々電車に乗り込む。
 こんな厄介な事が無ければ、僕も一緒に乗り込んでいただろう。
 そこで彼女が僕の手を払い退け、僕を睨んだ。
「なんで……あんた……気付いた……?」
以下略



41:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:28:53.83 ID:BUDhSTXI0
「なんだってそんな……」
「うるさい!」
 彼女は、鞄から小柄なナイフを取り出した。
「………なっ、駄目だろ、それは」
「自分で死ぬのは怖かったけど、もう怖くない!死ぬって決めたから怖くない!」
以下略



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