42:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:30:09.16 ID:BUDhSTXI0
『54』
「__うるさい!」
彼女は、鞄から小柄なナイフを取り出した。
僕は瞬時に、彼女の両腕を掴んだ。
「…………離して……よっ!」
43:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:31:07.99 ID:BUDhSTXI0
「……邪魔、するから」
彼女は僕を見下ろし、そう言った。
『……自殺なんかする奴は誰の幸せも考えないだろう』
いつかの自分の言葉が思い出される。
「救急車は他の誰かに呼んでもらってね。私の分は、いらないから」
44:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:32:16.11 ID:BUDhSTXI0
『53』
「__じゃあ、もういい!」
彼女が引っ張っていた腕を、方向転換させる瞬間。
「おぉおっ!」
体を捻らせナイフをかわし、そのままナイフをはたき落とす。
45:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:33:08.22 ID:BUDhSTXI0
彼女はどこかで、自分で死ぬのは怖いと言っていた。
死ぬのが怖くない人間なんていない。ましてや僕と年が変わらない少女が。
電車でも怖かっただろう。
ナイフでも怖かっただろう。
それらもいとわず、更に、自分の舌を噛みきれる人間が、この世界にどれだけ居るだろう。
46:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 00:36:36.75 ID:BUDhSTXI0
今日はここまでです。
読んでくださっている方々。ありがとうございます。
47:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 01:42:02.87 ID:ZH9kAhBAO
乙
絶対死ぬウーマン
48:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 08:32:00.90 ID:ZKzysdpRo
これ一番気になるのそもそもこの女誰だよってとこだよな
面白い
49:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 00:50:04.67 ID:e0KBIZKq0
「自[ピーーー]る人を止めるにはどうしたらいい?」
「……難しいこと言うな」
ライフライン。
やっぱり何も言わず聞かずで話を続ける彼だった。
「……自殺方法は?」
50:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 00:51:12.74 ID:e0KBIZKq0
「自[ピーーー]る人を止めるにはどうしたらいい?」
「……難しいこと言うな」
ライフライン。
やっぱり何も言わず聞かずで話を続ける彼だった。
「……自殺方法は?」
51:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 01:06:16.04 ID:e0KBIZKq0
き
52:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 01:13:38.90 ID:e0KBIZKq0
>>1です。
何やらスマホの調子が悪いので少し時間を置いてから投下します。
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