過去ログ - 灰原「あれから、私は……」
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146:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/09(火) 15:52:30.45 ID:3HRQpZhh0
志保「ん……」

気が付くと、もう朝が来ていた。長い様な、短い様な夢を見ていた気がする。

この場で寝て見た夢だけで無く、この10年は本当に夢だった様な。そんな思いで目が覚めた。

志保「……ホントに夢で、彼がいないなんて事はないわよね」

新一「何馬鹿言ってやがんだよ」

志保「いっちゃん、何時からいたの?」

新一「ついさっきだよ。起こしに来たけど、まだ寝てたからよ」

志保「そう、ごめんなさい」

新一「良いって。それより哀。どうだった?気持ちの整理は着いたのか?」

志保「……もう、哀じゃなくて良いわ」

新一「え?」

志保「今までは、本名で呼ばれるのは怖かったけど。もう大丈夫。だから、志保で良いわ。慣れないかも知れないけど」

新一「そっか。わかったぜ。じゃあ、し、志保」

志保「はい」

新一「……へへ。何か呼び慣れないから照れくさいぜ」

志保「ふふ、でしょうね」ニコッ

新一「……名前か。なあ、志保」

志保「え?」

新一「ちょっと立って」

志保「?」

新一「んん。宮野志保。あなたは生涯、工藤新一を夫とし、病める時も、健やかなる時も、共に生き彼を愛する事を誓いますか?」

志保「ちょっと、どうしたの?」クスッ

新一「結婚式のやり直しだよ。もう今は哀じゃなく志保なんだから、さ」

志保「……!」

新一「……で、返事は?」

志保「……勿論。誓います。誓うに決まってる。私が愛するのは、生涯あなただけ」

志保「逆に聞くわ。工藤新一。あなたは生涯、宮野志保を妻とし、病める時も、健やかなる時も、共に生き彼女を愛する事を誓いますか?」

新一「誓います。俺が生涯愛するのは、宮野志保……。あなたただ1人だ」


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