41:名無しNIPPER[saga sage]
2016/01/30(土) 20:53:32.33 ID:AKekjcd90
変わったのは、彼が全国大会に進んだ頃だったか。
それまでは気恥ずかしさもあって表立って見に行ったりはしなかったが、彼にこう頼まれた。
新一「オメーが見てるだけで、力になるからさ」
その一言で、見に行こうと思った。プレーをしている彼を見ている内、段々周りは気にならなくなった。
哀「頑張れ、工藤君!」
声を張り上げるのも恥ずかしくなくなった。決勝に進む頃には、誰よりも先に駆けつけて応援していた。
哀「いけー!!」
そう叫ぶと同時に彼のシュートがゴールに刺さる。
ああ、何て素晴らしいんだろう。気持ちが良いんだろう。好きな人を心から応援するのは。
その喜びを知ってからは、何をするのも彼の為なら積極的に出来る様になった気がする。
哀「……懐かしいわね」
サポーター「……さん?奥さん?旦那さん出てきますよ?」
哀「あ、いけない」
呼ばれて顔を出すと、ちょうど彼が出てきた。
振り向いていつもの笑顔にサムズアップ。正直そのリアクションは古いわよ?
でも、それでいい。それがいい。私と彼の大事な合図だから。
哀「頑張って、いっちゃん」
今日も全力で応援しよう。それが私にとっても幸せだから。
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