過去ログ - 【艦これ】鳳翔さんは料理ができない
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11:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 02:04:36.99 ID:WrgJI4j4o
時計の針が目盛りを七つ刻んだ頃、割れた卵から漏れ出す白身が固まりきった。
頃合いだろう。
私は卵を鍋から掬い上げ、ふたつみっつと皿に盛った。

「鳳翔、茹で卵はこのくらいかけて茹でるのだ」
以下略



12:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 02:10:09.28 ID:WrgJI4j4o
いや、そんなはずはなかろう。
この目で確かに、鳳翔が料理を振る舞っているところを見たことがある。
それも数度だ。

「きちんと固まっていますね」
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 02:16:49.67 ID:WrgJI4j4o
「なあ鳳翔よ」

「……あっ、はい。何でしょうか」

嬉しそうに卵を見つめていた鳳翔に、思わず笑みがこぼれそうになる。
以下略



14:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 03:00:24.22 ID:a1o/fIMho
期待


15:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 05:41:41.32 ID:xxi8TXl4o
おつ


16:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 19:37:29.33 ID:aNg80MRw0
これは期待しちゃう


17:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 21:20:45.93 ID:WrgJI4j4o
しかしこのまま引き下がるわけにもいかない。
私はこの目で、しかとその瞬間を見たのだ。
彼女が自らの手で、駆逐艦らに昼食を手渡していたのを。

「カレーは作ることができるだろう」
以下略



18:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 21:26:01.31 ID:WrgJI4j4o
「盛り付け……というと?」

「はい。元々この厨房では、配給の人が料理を作ってくださるんです」

鳳翔の話に首を縦に振る。
以下略



19:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 21:38:04.20 ID:WrgJI4j4o
「最初はあまりお役に立てなかったのですが、今では素早く配ることができるようになりました」

自慢げに、それでいて淑やかな鳳翔の言葉が耳に届く時、そのからくりに気付いてしまった。
鳳翔は料理を振る舞っていたわけではない。
ただ、調理されたものを盛り付けて、提供していたにすぎないのだ。
以下略



20:名無しNIPPER
2016/01/29(金) 21:45:25.44 ID:WrgJI4j4o
「鳳翔。手料理を振る舞っているという誤解を受けているのではないか」

ぎくり。
そんな擬音が聞こえるように、彼女は身を強張らせた。
図星のようだ。
以下略



21:名無しNIPPER[sage]
2016/01/30(土) 04:51:00.61 ID:vo8qJPH90
かわいい


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