過去ログ - 【艦これ】鳳翔さんは料理ができない
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26:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 00:42:45.07 ID:ExJyvr1Wo
「鳳翔は、もっと凛としているものだとばかり思っていた」
私がそう告げると、彼女は悲しげに目を伏せる。
その所作のひとつひとつに、等身大の人間らしさを感じられる。
27:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 00:48:46.58 ID:ExJyvr1Wo
こんな状況に置かれても、あの鳳翔なら一人で解決してしまう。
だがこの鳳翔は、どうやら手のかかる存在らしい。
「私が料理の心得を教えてやろう」
28:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 01:05:02.12 ID:ExJyvr1Wo
「では鳳翔。包丁の使い方はわかるな」
「猫だと聞きました」
猫。
29:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 01:15:42.39 ID:ExJyvr1Wo
互いに笑い終え、鳳翔に再び問うた。
「ではここにある葱を切ってみろ」
「はい」
30:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 01:25:42.52 ID:ExJyvr1Wo
「独創的だな」
思わず口から漏れた言葉はそれだった。
まさか葱を縦に切ろうとは。
31:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 01:42:31.93 ID:ExJyvr1Wo
縦に一刀両断された哀れな葱をまな板に横たわらせ、鳳翔は頷いた。
何に納得がいったのかはさっぱり理解ができなかった。
やはり手本を見せるべきではないか。
私はそこらにある林檎を手にとった。
32:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 01:54:55.28 ID:ExJyvr1Wo
「ほう……」
まだ構えただけだというのに。
気分が高翌揚したのか、鳳翔は食い入るような視線をぶつけてくる。
33:名無しNIPPER[sage]
2016/01/31(日) 01:55:50.33 ID:aETXkYtx0
なにこのかわいい鳳翔さん
34:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 02:02:00.44 ID:ExJyvr1Wo
最後の皮をむくまで、私は一度も失敗をしなかった。
彼女の期待に応えるためか、何故か大人げなく意地を張ってしまったらしい。
もう夜が更けてしまっていた。
続きはまた明日の夜だと告げた時、彼女はそうだ、と声をあげた。
35:名無しNIPPER[sage]
2016/01/31(日) 03:09:53.48 ID:GKyhMg9No
くっそかわいい
36:名無しNIPPER[sage]
2016/01/31(日) 10:42:19.47 ID:mzVToJvho
かわいすぎか
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