過去ログ - 【艦これ】鳳翔さんは料理ができない
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49:名無しNIPPER[sage]
2016/01/31(日) 21:25:45.56 ID:7tOXDC6AO
かわいい(かわいい)
50:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 21:44:37.72 ID:CTHhkzL1o
鳳翔が林檎の皮むきを軽々とこなせるようになって三日。
鎮守府に恐ろしい知らせが飛び込んできた。
それも、鳳翔の口から。
「調理師が……脚気だと」
51:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 21:49:18.62 ID:CTHhkzL1o
「どのくらいかかりそうだ」
「おそらく二日、長くて四日ほどになるそうです」
栄養を取らせ、安静にさせねばならない。
52:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 21:53:20.51 ID:CTHhkzL1o
私一人では、少ないとは言えないこの鎮守府の食事を賄うことは不可能である。
だからといって、飯を抜くわけにもいかない。
そういえば奴等は白米が好きだといい、ばくばくと食っていたな。
何故野菜を食わんのだと叱っておくべきだったか。
53:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 21:56:59.83 ID:CTHhkzL1o
「鳳翔。頼みがある」
「はい」
突然の申し出にも関わらず、彼女は凜とした表情をしていた。
54:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 22:10:50.29 ID:CTHhkzL1o
「朝はカレーライスで凌ぐ。大量に作ってしまえば昼もそれでいいだろう」
確かカレー粉は大量に買い込んである。
それを見越していたところまではよかった。
55:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 22:16:13.77 ID:CTHhkzL1o
ひとまず私が必要そうな野菜を見繕っていく。
山のように積まれた人参と玉葱と馬鈴薯に、鳳翔は口をぽかんと開けていた。
「や、野菜を切る手伝いをします」
56:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 22:25:18.20 ID:CTHhkzL1o
肉と野菜らを煮込み始めて十分が経つ。
今日は遠征に行った者たちの迎えにはいけないなと嘆息する。
鳳翔はいい働きをしてくれた。
あの山のような食材を、皮むきだけは一級品の速度で仕上げてしまったのだ。
57:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 22:29:10.38 ID:CTHhkzL1o
「いっちばーん!」
「おっそーい!」
どたどたと遠くで走る声が聞こえる。
58:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 22:32:22.37 ID:CTHhkzL1o
ああそうか。
私が厨房にいることが不自然なのであろう。
こちらはこちらで鳳翔と顔を見合わせて、互いにくすりと笑って見せる。
「おはよう」
59:名無しNIPPER
2016/02/01(月) 22:38:57.32 ID:CTHhkzL1o
ようやく朝食が出来上がったころには、皆が待ち遠しそうに席についていた。
私たちの方をちらちらと見ながら、不思議そうに話し合っている。
カレーを鳳翔に味見させてみると、なかなか良いとの答えが返ってくる。
私も確かめようと、同じ小皿にカレーをよそったその瞬間、鳳翔に遮られた。
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