過去ログ - 【艦これ】鳳翔さんは料理ができない
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69:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:07:55.88 ID:bqj5O/RGo
仲が良いだけでは時間は合わんのだ。
そう告げると、鳳翔は「なるほど」と言う。
だが不思議だった。
私が誰かと外を歩きたいと思うようなことは、未だかつてあっただろうか。
70:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:13:05.55 ID:bqj5O/RGo
これでは、彼女はまともに歩けそうにない。
私は右手と右足を同時に出そうとする鳳翔の手をとった。
噛み付かれでもしたかのように、彼女の体がびくりと跳ねた。
余程疲れを溜めさせてしまったらしい。
71:名無しNIPPER[sage]
2016/02/02(火) 23:14:13.84 ID:x8yQjKwq0
鳳翔さんクッソ可愛いwwwwww
72:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:24:29.14 ID:bqj5O/RGo
飯屋と飯屋の間にある雑貨屋へとたどり着く。
ここは外装さえ小汚いが、取り扱うものはよく揃っている。
潮が花を育てているのに使う鉢植えや、隼鷹が使う猪口もここで買った。
箸なども、思えばここで買っていたな。
73:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:29:30.30 ID:bqj5O/RGo
「悪いが、今日は何も買うつもりはないぞ」
「冷やかしなら帰っておくれ」
けたけたと歯を鳴らして笑う老人は、私にそんな冗談を投げかけた。
74:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:33:39.66 ID:bqj5O/RGo
「あ、私は外で待っていましょうか」
この店はお世辞にも広いとは言えない。
それを察した鳳翔は、私に道を開けるように半歩下がった。
75:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:37:11.13 ID:bqj5O/RGo
「わかりました」
鳳翔が暖簾をくぐってゆくのを見届ける。
そうして姿が見えなくなったところで、私は商品を手に取った。
76:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:42:05.01 ID:bqj5O/RGo
「待たせたな」
「わっ」
私が暖簾をくぐると、鳳翔が飛び上がった。
77:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:49:19.92 ID:bqj5O/RGo
今日という一日は、それは壮絶な一日だった。
私が遠征の許可を出せなかったせいで、夜間に外出している面子も鎮守府内に残っていた。
それもあり、私と鳳翔は過酷な調理を強いられたのだ。
もう肩も上がらん。
78:名無しNIPPER
2016/02/02(火) 23:56:10.63 ID:bqj5O/RGo
そうだ、忘れていたことがあったな。
私はそこらの棚に置いていた「それ」を手に取る。
「その紙袋は……?」
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