過去ログ - モバP「まゆ、アイドルをやめろ」
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30: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:06:50.52 ID:nJx9Zcsm0
「それは……申し訳ございません」

765P「いえ。俺も勝手に了承しましたしね。彼女の動きですが、恐らくこの後は春香の家に行くと思います。今までもそうだったようですし」

「なるほど、では今日、春香ちゃんの家にお邪魔しても……?」
以下略



31: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:14:04.30 ID:nJx9Zcsm0
逃げている――なにから?

それはきっとわたし達だ。



32: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:16:08.76 ID:nJx9Zcsm0
765P「……一応お聞きします、Pの奴は、きちんとプロデューサーをやれていますか? アイドルから信頼されていますか?」

「ええ、とても仲が良く、家族みたいに毎日過ごしています」

765P「では、その明るいPの姿と今のあいつの姿に、矛盾はないですか?」
以下略



33: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:16:51.94 ID:nJx9Zcsm0
765P「その全てを、奪ってやるのだと」


34: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:19:31.71 ID:nJx9Zcsm0


息が、詰まる。

765P「……彼女が逃げてきたとき、俺は、Pが遂に何かをやらかしたのかと疑いました。心配が本当にならなくて、本当に良かったです」
以下略



35: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:25:00.49 ID:nJx9Zcsm0
765P「あいつは、錯覚させるのがうまい。相手にとって都合のよい人間になるのがとてもうまい。Pはとても敏い。人のことを、あまりによく見すぎている。だから、何を悩んでいるのかもわかるし、わかってしまう」

「……わかる気がします。でも多分、Pさんはそれに気付いていないんですよね」

765P「いえ、気付いていると思いますよ。言ったでしょう。彼は、錯覚させるのがうまいって。学生時代もそうでした。その優しさに惹かれた人が何人もいた。でもね。そう長くは続かなかった。どうしてかはわかりません。皆が、不幸になったと嘆いた。彼の優しさが、不幸だと泣いた。そしてその優しさが、人を二人――いえ、やめましょう」
以下略



36: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:31:17.70 ID:nJx9Zcsm0
765P「俺、ですか? 俺にとってあいつは、何を考えているのかわからない、どうしようもないほどに可愛い後輩です。でもPにとっての俺は……歯止めであってほしいと、願っています」


37: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:32:17.31 ID:nJx9Zcsm0
ありがとうございます、と礼を言ってわたしは社長室を出た。彼の視線が、わたしの無防備な背中を襲う。

いや、視線ではないか。形容しがたい恐怖だ。

彼が紡ぐことを躊躇った言葉。
以下略



38: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:39:27.19 ID:nJx9Zcsm0
P「……あれ、お話は終わったんですか、先輩」

765P「ああ終わったよ。有意義な時間だった」

P「こっちのほうも、それなりに話は聞けましたし……そろそろお暇しますか」
以下略



39:名無しNIPPER[sage]
2016/01/29(金) 16:47:10.46 ID:4NYG85r/o
このモバPなかなかにクセ者だな


40: ◆XGUhGKCp0s[saga]
2016/01/29(金) 16:47:40.32 ID:nJx9Zcsm0
P「社長室で、何を話していたんですか?」
車の中で、Pさんは不意にそう切り出した。やはり、気になるのだろうか。
「え……っ? その……まゆちゃんがこうなった経緯、などを」
P「なるほど、そうですか」

以下略



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