26:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:10:38.34 ID:NYPOpsNEo
*
「歳納京子ー!」
配役の案も大体まとまり、あとで生徒会に相談に行こうということで話が纏まった頃、
部室に、もう聞きなれた張りのある声が響き渡った。
振り向くと、生徒会の四人が部屋の前に立っている。
いつもいつも、丁度いいタイミングで部屋に入ってくるなあ。
京子「お、綾乃〜! 丁度いいところに……」
綾乃「歳納京子! それより、今日提出期限のプリント、貴方だけ提出がまだなんだけど!
まったく、これで何度目よ……」
京子先輩が手を振って呼びかけようとしたのを遮って、杉浦先輩が早足で京子先輩の前に行き、右手を突き出す。
京子先輩は、「あ、忘れてた〜」なんて言いながら鞄からプリントを取り出し、杉浦先輩に渡す。
なんで記入も終わって鞄に用意してあるのに提出し忘れるんだろう。
京子「綾乃、いつもごめんね」
綾乃「ま、まぁ、貴方たちには劇のことでお世話になってるからね。今回は許してあげるわ。
次やったら罰金バッキンガムなんだからね!」
京子「へへ、ありがと。あっ、そうだ、劇といえば丁度生徒会に相談しにいこうと思ってたんだよ」
京子先輩のせいで話が逸れてしまったけど、今の杉浦先輩の台詞で、私も元の目的を思い出す。
千歳「奇遇やなー。ウチらも劇の話がどんな感じになってるか聞きについてきたんよー」
そう言って、部屋の前で立っていた三人が中に入る。
全員が腰を下ろしてから、私たちはこれまで話してた内容について説明を始めた。
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