32:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:14:17.44 ID:NYPOpsNEo
ちなつ「あ、もうこんな時間ですね」
配役も大体まとまり、一息ついて時計に目をやると、もう下校時刻近くになっていた。
京子「本当だ。でもまぁ、今日中に大体決まってよかったね」
ちなつ「そうですね。あんまり時間もありませんし」
今年の文化祭は丁度十月半ばなので、時間にするともう一ヶ月もない。
生徒会も文化祭直前はなかなか時間も取れないだろうし、練習時間を確保するためにも早めに台本を完成させないと。
幸い、衣装や小道具は歴代生徒会のものが保管してあるみたいなので、その点は助かった。
できれば今日の内に全員に配役の同意を取っておきたかったけど……。
「ふむ、それで、私たちは何の役をやればいいんだ?」
と、丁度その時、外からそんな声が聞こえてきた。
綾乃「あ、西垣先生」
京子先輩が声に気づいて扉を開けると、西垣先生と生徒会長が縁側で佇んでいた。
全然気配を感じなかったけど、いつからそこにいたんだろう。
京子「西垣ちゃん。私たちの話聞いてたの?」
西垣「ああ、生徒会の劇とあっては私たちが出ないわけにはいかないからな。それで、私たちは何の役なんだ?」
京子「えーっと、あれ、ちなつちゃん、二人は何役にするって言ってたんだっけ」
ちなつ「もう、京子先輩忘れるの早すぎです」
私はそう言って先生たちの方へ向かう。いつからいたかはわからないけど、いきなり配役を聞いてくる辺り、
事情は把握してるのだろう。
それなら話ははやい、と私はノートを二人に見せた。
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