45:名無しNIPPER[sage saga]
2016/01/30(土) 01:20:53.22 ID:NYPOpsNEo
京子「はいそれじゃー気を取り直して今度こそー! scene12行ってみようか!」
結衣「だからいつからお前は監督になったんだよ!」
ちなつ「そうですよ京子先輩。イベント終わって暇になったからって、今から仕切りたがっても遅いですからね」
京子「えー、じゃあやらないの、scene12?」
ちなつ「やりますよ! やるに決まってるじゃないですか!」
京子「あ、そ、そうですか……」
私がちょっと食い気味に答えると、京子先輩はたじろいでステージの準備をし始めた。
予期せぬアクシデントで中断してしまったけど、いよいよラストシーンの練習だ。
王様を倒した王子様は、シンデレラに向き合い、永遠の愛を誓う。
そして、シンデレラに、く、口付けを、するのだ。
鼓動がだんだん早くなる。
ラストシーンの練習は、これまでずっと先延ばしになっていたので、今日が最初の練習になる。
台本を書いた時は早くこの時が来ないか待ちわびていたけど、いざその時が近づくと緊張で頭が真っ白になりそうになる。
練習とは言え、ここは普通に口付けをして構わないのよね?
マウストゥーマウスでいいのよね。結衣先輩だってそれを望んで私に台本を書かせたんだし。
そ、それに口付けは結衣先輩からする段取りになってるんだから、私はただ受け入れ体制でつっ立ってればいいのよ。
大丈夫。大丈夫。いくら緊張しても、それくらいはできるはず……。
京子「おーい、準備できたよー」
結衣「それじゃちなつちゃん、最後のシーン、行こうか!」
ちなつ「ひゃっひゃい!」
間抜けな声を出して、私は結衣先輩とステージへ向かう。いよいよなのだ。
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