210: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:38:06.91 ID:rA0nMrfh0
〜邯鄲 街中〜
劉林「全然面白くねぇ。あの劉秀とかいう奴、お高く留まりやがって」
211: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:38:53.30 ID:rA0nMrfh0
劉林「で、運勢を観るって、どうやるんだ?」
?「この水晶玉を使えば、貴方の知りたいことは何でも見えます」
劉林「そうか、なら俺の未来を占てくれ。俺の将来はどんな感じだ?」
212: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:39:20.53 ID:rA0nMrfh0
?「……貴方は将来、皇帝を輔佐する丞相となるでしょう」
劉林「この俺が丞相? ははは! あんたはただの占師じゃねえと思ったが、それは大法螺ってもんだ!」
?「それが法螺じゃなくて、現実になるとしたらどう思う?」
213: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:40:03.88 ID:rA0nMrfh0
王郎(藤居朋)「あたしの名は王郎、って名乗ればわかるかな?」
劉林「こ、こいつは失礼しました! 王郎って言えば、あの有名な占いの先生じゃありませんか!
古今東西、あらゆる卜占術に精通し、その占いは百発百中だってお聞きしております」
214: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:40:46.22 ID:rA0nMrfh0
朋「……ま、本当かもしれないし、嘘かもしれないけどね」
劉林「なんだ、驚かさないでくださいよ……」
朋「けどね、劉子輿っていえば長安で挙兵しようとして、謀殺された人の名として天下に広く伝わっているでしょ?
215: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:41:33.75 ID:rA0nMrfh0
劉林「周辺を制圧するためには武力が必要ですが、それはどうなさるおつもりで?
いくら檄文を飛ばすと言っても、全員が全員つき従ってくれるとは限りませんよ」
朋「それはね、銅馬の勢力を利用しようと思う」
216: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:42:18.99 ID:rA0nMrfh0
〜薊〜
イヴ「周子ちゃん、周子ちゃん! 一大事ですよ!」
217: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:43:15.58 ID:rA0nMrfh0
周子「むう、単細胞の奴らめ。成帝の嫡子なんて証拠はないのに」
イヴ「でも問題はこっちですよ。これを見てください!」
周子「なにこれ!? 劉秀の首級に十万両の懸賞金をかけるだって? 冗談じゃないよ!」
218: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:43:46.35 ID:rA0nMrfh0
愛海「ちらっ、ちらっちらっ」
周子「どうしたの、愛海ちゃん」
愛海「周子さんがお呼びかな、と思いまして」
219: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:44:36.18 ID:rA0nMrfh0
後漢書・銚期伝に曰く、
『劉秀が城外に脱出しようとした時、王郎の檄文を読んだ人々が挙兵した。
220: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/05(金) 20:45:41.17 ID:rA0nMrfh0
愛海「どけどけ〜! 劉秀将軍のお通りだ〜!」
ズシャッ ドシャッ
敵兵「あの先頭の兵、相当強いぞ」
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