246: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 18:55:07.97 ID:S1lSzqCS0
後漢書・蓋延伝に曰く、
『蓋延は、字は巨卿、漁陽郡要陽の人である。
247: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 18:56:04.39 ID:S1lSzqCS0
翠「これから劉秀様一行を上谷にご案内いたします。私についてきてください」
周子「あのさ、あたしの首に賞金が懸かってるの知ってる?」
翠「十万両でしたね。いくら劉秀様を捕らえるためとはいえ、見ず知らずの他人の力を借りようなど、浅ましいものです」
248: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 18:57:01.58 ID:S1lSzqCS0
周子「ありがとう。皆聞いた? あと少しで温かい食べ物にありつけるよ〜!」
愛海「よかった……危うく、人生のお山の五合目あたりで転げ落ちるところだったよ」
李衣菜「どういう表現なの、それ?」
249: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 18:58:14.02 ID:S1lSzqCS0
王覇「あの、劉秀殿……」
周子「どうしたの、王覇さん」
王覇「私はいま、自分の不甲斐なさを恥じております」
250: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 18:59:03.07 ID:S1lSzqCS0
後漢書・王覇伝に曰く、
『河北の逃避行中、劉秀の下からは次第に人が離れていった。
251: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:00:54.27 ID:S1lSzqCS0
王覇「……疾風に勁草を知る、ですか?」
周子「勁(つよ)い草も弱い草も、凪いでいる時にはどれも同じように上を向いている。
けど強い風が吹くと、弱い草は倒れてしまう。草の勁さは、疾風が吹かないとわからないよね。
困難に直面して初めて、その人の勁さがわかるんじゃないかな」
252: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:02:02.10 ID:S1lSzqCS0
〜上谷〜
翠「蓋延、ただいま帰還しました。劉秀様ご一行も、お連れしました」
253: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:02:53.20 ID:S1lSzqCS0
耿況「こちらに控えているのが、すでにご存じでしょうが蓋延でございます。
また、蓋延を筆頭に、上谷には寇恂(こうじゅん)、景丹、王梁といった者たちもおります」
周子「ご丁寧にどうも。それであたしを助けてくれるのは嬉しいけど、どうして王郎につかないの?
あっちの方が勢力が断然大きいよ」
254: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:03:47.53 ID:S1lSzqCS0
周子「けどあたしも、更始帝の手下みたいなものだって。いまあたしが河北にいるのは、帝の勅令なんだから」
耿況「遠い河北の地においても、劉秀様の令名はつとにうかがっております。
劉秀様は戦に強いだけではなく、破った敵も殺さず解放しているとか。
天下にこれほど仁愛に溢れた武将がおりましょうか」
255: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:04:49.74 ID:S1lSzqCS0
耿況「また、この場にはおりませんが、東の漁陽郡太守の任光殿も、劉秀様にお味方すると返書を寄越しております。
任光殿は清廉潔白な方で民からも慕われており、彼の下には李忠、万修、邳彤(ひとう)という三人の勇将もおります」
耿況「更には、西に勢力を持つ劉植殿も、是非劉秀様にお力添えしたいと申しております。
この天下に、劉秀様のお味方は決して少なくありませんぞ」
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