252: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:02:02.10 ID:S1lSzqCS0
〜上谷〜
翠「蓋延、ただいま帰還しました。劉秀様ご一行も、お連れしました」
253: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:02:53.20 ID:S1lSzqCS0
耿況「こちらに控えているのが、すでにご存じでしょうが蓋延でございます。
また、蓋延を筆頭に、上谷には寇恂(こうじゅん)、景丹、王梁といった者たちもおります」
周子「ご丁寧にどうも。それであたしを助けてくれるのは嬉しいけど、どうして王郎につかないの?
あっちの方が勢力が断然大きいよ」
254: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:03:47.53 ID:S1lSzqCS0
周子「けどあたしも、更始帝の手下みたいなものだって。いまあたしが河北にいるのは、帝の勅令なんだから」
耿況「遠い河北の地においても、劉秀様の令名はつとにうかがっております。
劉秀様は戦に強いだけではなく、破った敵も殺さず解放しているとか。
天下にこれほど仁愛に溢れた武将がおりましょうか」
255: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:04:49.74 ID:S1lSzqCS0
耿況「また、この場にはおりませんが、東の漁陽郡太守の任光殿も、劉秀様にお味方すると返書を寄越しております。
任光殿は清廉潔白な方で民からも慕われており、彼の下には李忠、万修、邳彤(ひとう)という三人の勇将もおります」
耿況「更には、西に勢力を持つ劉植殿も、是非劉秀様にお力添えしたいと申しております。
この天下に、劉秀様のお味方は決して少なくありませんぞ」
256: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:05:21.68 ID:S1lSzqCS0
周子「そこまで言われちゃ断れないね。けど、敵のほうが圧倒的に巨大だよ。
あたしの歩む道は平坦ではないけど、分かってる?」
耿況「艱難はもとより覚悟の上。劉秀様の志ある限り、我らも共に歩みましょう」
257: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:06:05.84 ID:S1lSzqCS0
〜翌日〜
留美「では、現在の状況について、私から説明するわ」
258: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:06:55.50 ID:S1lSzqCS0
留美「その通り。烏桓族は騎馬民族だから、その騎兵は中原や河北の騎兵に較べて精強極まりない。
烏桓一騎で中原の五騎に匹敵するでしょうね。勿論、馬の速度も段違いよ」
周子「機動力で優位に立てるのは美味しいね。じゃあ野戦は心配なさそうかな」
259: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:07:55.38 ID:S1lSzqCS0
留美「じゃあそっちは巴ちゃんに任せたわ。では次に、私たち本隊はどうするのかということなんだけど」
周子「何か画期的な策でも?」
留美「特に無いわ。兵は少ないけど、幽州の兵は剽悍だし、耿況さんは日頃から軍の調練を怠っていない。
260: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:08:41.77 ID:S1lSzqCS0
周子「じゃあ役割分担はどうしようか」
留美「組織をばらすのはよくないわ。上谷は北方および西方へ、漁陽は南方へ。
東側は海が近いから気にしなくていいのが幸いね。各郡はそれぞれの軍をもって、各方面へ侵攻すること」
261: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/06(土) 19:09:12.14 ID:S1lSzqCS0
周子「わかった。じゃあ巴ちゃんはあたしの指揮下に入ることになるけど、それでもいい?」
巴「異存は無い。精々うちを上手く使ってくれ」
周子「ふふっ、存分に働いてもらうから覚悟しといてね」
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