298: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:52:00.23 ID:O+AvpSUD0
留美「ええ、誰もいませんよ」ジャキン
謝躬「そういうことか! おのれ劉秀め、謀ったな!」
留美「観念しなさい」
299: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:53:04.24 ID:O+AvpSUD0
岑彭「すまんな謝躬。劉秀将軍は更始帝と訣別し、俺はお前とは別の道を歩む。
たまたまお前の歩んだ道の先に、深淵が口を開いていたというだけのことなのだ……」
留美「辞世の句を詠まなくてもいいのかしら? それぐらいなら聞いてあげるけど」
300: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:53:31.71 ID:O+AvpSUD0
後漢書・呉漢伝に曰く、
『謝躬は、呉漢と岑彭に捕らえられたとき、命乞いをした。
301: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:54:25.23 ID:O+AvpSUD0
周子「……首尾よく終わった?」
留美「ええ」
岑彭「しかし、外に謝躬の兵が残っておりますが、いかがいたしましょう」
302: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:55:11.40 ID:O+AvpSUD0
兵「謝躬殿はいつまで待たせるんだよ」
兵「こういうのは形式や礼儀が煩雑なんだよ。時間がかかるのも無理ないさ」
拓海(確かに、時間がかかりすぎてるよな。謝躬の奴は何やってるんだ……それはそうと、周子は元気にしてるかな)
303: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:56:39.53 ID:O+AvpSUD0
拓海「周子!」
周子「あれ、タクミン? 久しぶりー。元気にしてた?」
拓海「は、はぁ、到って健康だが……いや、今はそんなことを言ってる場合じゃねえ! これ、どういうことだ!」
304: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:57:42.27 ID:O+AvpSUD0
拓海「アタシは……」
周子「拓海ちゃんはもう十分に、朝廷に忠義を尽くしてきた。
でもね、小義に拘って大義を忘れてしまうなんて、本末転倒じゃない?」
305: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:58:19.10 ID:O+AvpSUD0
兵「馬武将軍……まさか……?」
拓海「すまんな、皆。アタシはこれより周子の家来だ。長安に帰ることはできねえ」
兵「それじゃ俺たちはどうすれば」
306: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:59:19.19 ID:O+AvpSUD0
〜数日後 邯鄲のどこか〜
イヴ「本日は皆さんご多忙の中、お集まりいただきありがとうございます〜。
307: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:59:51.40 ID:O+AvpSUD0
愛梨「じゃあ誰が周子ちゃんに頼んでみる?」
愛海「やっぱりここは、昔馴染のイヴさんしかいないでしょ!」
イヴ「私でいいんですか〜? なら、さっそく明日にでも言ってみますけど」
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