304: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:57:42.27 ID:O+AvpSUD0
拓海「アタシは……」
周子「拓海ちゃんはもう十分に、朝廷に忠義を尽くしてきた。
でもね、小義に拘って大義を忘れてしまうなんて、本末転倒じゃない?」
305: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:58:19.10 ID:O+AvpSUD0
兵「馬武将軍……まさか……?」
拓海「すまんな、皆。アタシはこれより周子の家来だ。長安に帰ることはできねえ」
兵「それじゃ俺たちはどうすれば」
306: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:59:19.19 ID:O+AvpSUD0
〜数日後 邯鄲のどこか〜
イヴ「本日は皆さんご多忙の中、お集まりいただきありがとうございます〜。
307: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 19:59:51.40 ID:O+AvpSUD0
愛梨「じゃあ誰が周子ちゃんに頼んでみる?」
愛海「やっぱりここは、昔馴染のイヴさんしかいないでしょ!」
イヴ「私でいいんですか〜? なら、さっそく明日にでも言ってみますけど」
308: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:00:19.53 ID:O+AvpSUD0
〜邯鄲 宮殿〜
イヴ「あの、周子ちゃんちょっといいですか〜」
309: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:01:06.48 ID:O+AvpSUD0
周子「いや、そうじゃなくて、別に皇帝の位なんていらないよってこと」
イヴ「えっ」
周子「えっ、じゃないよ。あのね、まず河北一帯はまだ沈静化してないじゃん! まだ銅馬とかの叛乱勢力が残ってるよ」
310: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:01:34.10 ID:O+AvpSUD0
周子「お兄ちゃんが言ってたよ。どこかの勢力が皇帝を立てれば、別の勢力が別の皇帝を立てる。
天下の兵たちはどちらかにつかざるをえず、乱世が激化してしまうって」
イヴ「あの時とは状況が違いますよ〜。周子ちゃんには是非とも皇帝になってもらって、皆を導いてほしいんですよ〜」
311: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:02:03.70 ID:O+AvpSUD0
愛海「ちょっと待って、周子さん!」
周子「今度は愛海ちゃん?」
愛海「あたしからもお願いします! どうか皇帝になってください!」
312: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:02:50.14 ID:O+AvpSUD0
後漢書・銚期伝に曰く、
『ある時、銚期は劉秀に、
313: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:03:24.05 ID:O+AvpSUD0
〜数日後 邯鄲のどこか〜
イヴ「すみません、説得に失敗してしまいました」
314: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:04:07.22 ID:O+AvpSUD0
留美「ふむ……じゃあ、周子ちゃんの言葉尻を捕らえれば良いのではないかしら」
イヴ「どういうことですか?」
留美「周子ちゃんの言い方からすると、乱世が続いているのに皇帝を名乗るなんて烏滸がましいってことでしょう。
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