318: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:07:24.21 ID:O+AvpSUD0
周子「一つ質問がある。まずね、窮地に陥った銅馬が封鎖の一点突破を図ったらどうするの?
敵は農民の集まりだって言っても、その破砕力は軽視できないよ」
留美「勿論、彼らに軍事行動を起こさせないための策はあるわ。城の守備隊をとは別に、彼らに対して擾乱攻撃を加える。
正規兵ならいざ知らず、数だけが大きい軍が、訓練された奇襲部隊に対処できるはずないもの。
319: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:09:00.49 ID:O+AvpSUD0
留美「戦の後の話よ。彼らを降伏させて受け入れたところで、どうやって彼らを食わせるのか、それが問題なのよね」
周子「銅馬って確か三十万ほどいるんだっけ。たしかに、いまのあたし達の台所事情じゃ厳しいな。うーん、どうしよ」
留美「それが無理なら、彼らを纏めて処刑するという手もあるわ。
320: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:09:28.89 ID:O+AvpSUD0
周子「それはだめ。留美さんも、項羽や白起がどんな末路を辿ったのか、知らないわけないでしょ」
留美「周子ちゃんの言う通りね。じゃあ銅馬を生かすとして、彼らをどう処遇するつもり?」
周子「えっと……そうだ! いいこと思いついた!」
321: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:10:22.03 ID:O+AvpSUD0
〜清陽 劉秀軍包囲陣〜
翠「包囲開始から早一月が経ちました、敵に動きが無いところを見ると、敵はこちらの意図に気づいていないようですね」
322: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:10:56.08 ID:O+AvpSUD0
見張「敵襲! 敵襲! 銅馬軍の部隊がこちらに接近中!」
翠「どうやら、痺れを切らした敵が動き始めたようですね」
李衣菜「来たね! よ〜し、ここはあたしが……」
323: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:11:42.68 ID:O+AvpSUD0
翠「えいっ!」バシュッ
ズガン!
324: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:13:14.29 ID:O+AvpSUD0
翠「なるほど、“虎ト見テ石ニ立ツ矢ノ例アリ”ということですか。李広に喩えていただけるとは光栄です」
翠「しかし、李衣菜さんの機転のおかげで、敵味方の一人も失うことなく敵を追い払うことができましたね。
お見事な采配でした」
325: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:14:07.79 ID:O+AvpSUD0
後漢書・賈復伝に曰く、
『賈復は若くして学問を好み、李という人物に師事した。
326: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:15:09.74 ID:O+AvpSUD0
翠「ふう……しかしこれでようやく、李衣菜さんが日頃おっしゃっているロックというものについて、理解できたと思います」
李衣菜「どゆこと?」
翠「これぞロックじゃありませんか、岩だけに……」
327: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/02/07(日) 20:16:52.26 ID:O+AvpSUD0
〜常山 劉秀軍包囲陣〜
「……ってなわけで、俺はそのとき敵の部隊長の喉笛を槍で突いたのさ!」
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