51: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 21:57:36.12 ID:smbC/+Dp0
来歙「おや、文叔ではないか?」
周子「あ、来歙さん! どうしてこんなところに?」
イヴ「お久しぶりです〜」
52: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 21:58:14.81 ID:smbC/+Dp0
来歙「気にすることはない。私も都に出仕する役人だからな。
小役人とはいえ、家に帰れないことが多い」
周子「まあ仕方ないよね」
53: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 21:59:11.54 ID:smbC/+Dp0
周子「……そんなわけで、学問で身を立てることはできなかったけど、江湖の何たるかは少しだけ分かった気がするよ」
来歙「それはよかった。それにしても薬売りに馬借など、君たちもなかなかやるではないか」
イヴ「私はただ橇に乗ってるだけで良かったんですよ。ブリッツェン達が目的地まで牽いてくれましたから」
54: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 22:00:00.63 ID:smbC/+Dp0
来歙「遠い徐州の地において、“呂母の乱”と呼ばれる叛乱があった。知らないのか?」
周子「知らない」
来歙「徐州の琅邪(ろうや)郡に、呂母という女がおり、彼女には育(いく)という息子がいた。
55: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 22:01:14.37 ID:smbC/+Dp0
来歙「人を殺せば死罪となるのは常識だ。つまり、息子を死罪にした県令が死罪となるのは必定である。とな……」
周子「まさか、若者たちを嗾けて県令を……」
来歙「そのまさかさ。若者たちは呂母に助けられた恩を返すため、県令の屋敷に討ち入った。
56: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 22:02:03.22 ID:smbC/+Dp0
来歙「おそらく民心を安定させるために、朝廷の上層部の連中が箝口令を敷いているのだろう。
いまでさえ、王莽の政治は民心の離反を招いている。やがて都も、騒擾の坩堝となるだろう」
周子「皇帝王莽からは、天命が離れつつあるってことかな?」
57: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 22:02:58.69 ID:smbC/+Dp0
〜蔡陽〜
周子「……で、久しぶりに帰郷したわけですが」
58: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 22:03:41.49 ID:smbC/+Dp0
劉縯「だからこそ、この蔡陽も武装しなければならない。
王莽が政治の紊乱者であることが江湖に知れ渡ったいま、各地で反乱軍が萌芽しているからな」
周子「ふーん」
59:名無しNIPPER
2016/01/31(日) 22:04:41.66 ID:9vw186Sb0
緑林の馬武くんは誰になるかな?()
60: ◆818HMgmAXY[saga]
2016/01/31(日) 22:05:07.04 ID:smbC/+Dp0
〜数日後〜
周子(やっぱり戦なんてダメだよね。あたしは平穏に暮らしていければ、それで満足なんだけどな)
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