過去ログ - 異世界に行くとモテモテになる風潮
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158:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:34:52.17 ID:s6GxWFFpo
魔王「よく来たな。勇者よ。今はたかしと呼んだ方がいいのかな?」
魔王は倒壊した柱に座って、俺の方を見た。対峙しただけで分かった。今まで、勝てないかもしれないと思う敵は、何人もいた。でも、魔王は別格だった。絶対に勝てない。そう感じた。それほどに、魔王の魔力は絶対的だった。多分、元の世界の自分でも勝てないだろう。
たかし「お前の目的は何だ?」
159:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:35:18.42 ID:s6GxWFFpo
たかし「だから、何だ! 不可能を可能にするのが勇者ってやつだろうが!」
魔王「妄言だな。今のお前はただの人間だ」
たかし「それでもやってやる」
160:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:36:02.28 ID:s6GxWFFpo
魔王「逃げるつもりか?」
たかし「違う! 一時退散するだけだ」
魔王「そんなことはさせるとでも?」
161:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:36:34.30 ID:s6GxWFFpo
たかし「――っ」
アルコールと薬品の匂いが辺りに漂っている場所で俺の意識はぼんやりと目を覚ます。ここはどこだ?
看護婦「医師! 1124が目を覚ましました!」
162:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:37:02.91 ID:s6GxWFFpo
俺は立ち上がる。皆の事が心配だ。行かなくちゃ。
医師「まだ、貴方は動ける状態じゃ……」
たかし「それでも行かないといけないんです」
163:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:37:29.26 ID:s6GxWFFpo
たかし「やっと着いた……」
どうやら、学校は避難所になっているらしい。この辺の住人が集まっているみたいだ。
たかし「皆はどこだろう……?」
164:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:37:55.57 ID:s6GxWFFpo
たかし「無事だったんだね」
クラスメイト1「え、誰?」
たかし「たかしだよ。今はこんなんだけど」
165:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:38:37.30 ID:s6GxWFFpo
たかし「そういえば、女は?」
クラスメイト1「無事だよ。お前のお母さんもな。確かあそこらへんだったかな」
クラスメイト1が指差す方向に、かーちゃんと女、女のお母さんはそこにいた。
166:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:39:12.40 ID:s6GxWFFpo
女「そういえば、こっちに誰か来たのか分かったの?」
たかし「うん……。しかも俺が想定していた最悪のパターン」
女「どういうこと?」
167:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:40:16.72 ID:s6GxWFFpo
女「自分しかできないなんて、傲りもいいところだわ。貴方のしていることなんて誰でもできるのよ。きっと」
たかし「そんなことない! 俺は女神に選ばれて……」
女「だったら、女神に選ばれれば誰でもいいって事じゃないの」
168:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:40:55.88 ID:s6GxWFFpo
女「まずはその怪我を直さないと。どうすればいい?」
たかし「何か代償があればできるけど……」
女「例えば?」
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