過去ログ - 異世界に行くとモテモテになる風潮
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172:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:43:13.22 ID:s6GxWFFpo
魔王「愚かだな。まだ希望を捨てていないとはな」
たかし「来ると思っていたよ」
魔力を放出したのだ。この世界で魔法を扱えるのは、俺と魔王だけだ。魔力を感じてここまで来たのだろう。
173:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:44:02.82 ID:s6GxWFFpo
魔王「ちょこまかと鬱陶しい!」
魔王の横薙ぎが、皆を吹っ飛ばす。一人、また一人気絶して倒れていく。
たかし「まだまだぁ……」
174:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:45:13.50 ID:s6GxWFFpo
女「頑張れー!」
女の応援する声が聞こえた。何勝手に諦めてるんだ。俺は……! 約束したじゃないか。たかしを必ず、女の前に戻すって。だったらここで死ぬわけにはいかない。俺は力を振り絞って、その一撃を何とか躱す。
クラスメイト1「頑張れたかし!」
175:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:45:40.45 ID:s6GxWFFpo
その剣は、剣と呼ぶにはふさわしくないほどに弱々しくて、脆くて、今にも壊れそうだ。でもその剣には、無限の可能性が秘められていた。
たかし「これは、俺の心の弱さだ」
名前を付けるとするならば、パンドラの剣といったところだろうか。俺の心は希望に満ち溢れているから。
176:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:46:11.15 ID:s6GxWFFpo
たかし「はぁ……。はぁ……」
倒しただろうか? 確かめようと近づくと、魔王は急に立ち上がって女を捕まえた。
たかし「なっ……!」
177:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:46:41.27 ID:s6GxWFFpo
魔王「馬鹿な人質事斬りやがっただと……」
たかし「最初に言っただろう。この剣は俺の心の弱さだって。だからこの剣は俺の斬りたいものしか斬れない」
魔王「そんな馬鹿な……」
178:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:47:48.97 ID:s6GxWFFpo
魔王「勘違いするな。元々、お前がこっちにいること自体、偶然だったんだからな」
たかし「どういうことだ? 俺を追ってこっちに来たんじゃないのか?」
魔王「そんなわけないだろう。お前がこっちに来る前に目撃したものがあったはずだ」
179:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:48:44.62 ID:s6GxWFFpo
魔王「次はあっちで戦おうぜ」
たかし「何!?」
180:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:49:10.89 ID:s6GxWFFpo
たかし「皆、たかしのことよろしく頼んだぜ!」
クラスメイト1「戻ったらまた、引きこもりニートのたかしかー」
クラスメイト2「まあ、そうなったら部屋から引きずりだしてやるけどな!」
181:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:49:45.44 ID:s6GxWFFpo
そこは、全て光に包まれた世界だった。そこには俺ともう一人。ゴブリン……、たかしがいた。
勇者「よう!」
たかし「うわっ! びっくりした」
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