過去ログ - 異世界に行くとモテモテになる風潮
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182:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:50:21.50 ID:s6GxWFFpo
たかし「俺は恵まれてたんだな」
勇者「そうだな。それなのにお前は世界を拒絶したんだからな」
たかし「でも、おかげで分かったんだ。俺が本当に欲しかったものが」
183:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:51:12.26 ID:s6GxWFFpo
たかし「それじゃ、そろそろ帰ります。待っている人がいるので」
勇者「あ〜あ、帰りたくねー。けど、帰らなきゃな。俺にはやり残したことがあるからさ」
俺達の前に扉が現れる。きっと元の世界に戻るための扉なんだろう。
184:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:51:38.59 ID:s6GxWFFpo
看護師「医師! たかしくんが目を覚ましました」
医師「おはよう、たかし君」
たかし「おはようございます」
185:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:52:04.81 ID:s6GxWFFpo
医師「申し訳ないんだけど、他の患者のためにベッドを使ってもいいかな?」
たかし「構いませんよ」
病院には、ベッドに入りきらないほどの怪我人がいるのだ。全くの健常体である俺が、いていいわけもない。俺は、もう大丈夫だからと医師に告げ病院から外に出た。
186:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:53:22.35 ID:s6GxWFFpo
女「大丈夫?」
トイレでの俺の悲鳴をたまたま近くで聞いたのか、女が俺のもとに駆け寄ってきた。
たかし「いや、痩せてたから吃驚しちゃって」
187:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:53:59.03 ID:s6GxWFFpo
たかし「ちょっと、俺は行くところがあるから行ってくる!」
行かなくてはならない場所がある。
女「ちょっと、、どこに行くの!?」
188:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:54:43.17 ID:s6GxWFFpo
たかし「ふう……」
前は50メートル走るだけで限界が訪れるのに、今では結構走れるみたいだ。そこだけは感謝してやろう。
たかし「勇者……。俺、変わるよ。絶対にさ。約束する」
189:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:55:10.66 ID:s6GxWFFpo
プロローグ
女「何たかし、話って?」
たかし「ちょっとこれを付けてもらおうか?」
190:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:55:37.53 ID:s6GxWFFpo
たかし「はい到着!」
俺は女につけた目隠しを取った。
女「もう何……? ここは……」
191:ぐりこーげん[saga]
2016/02/11(木) 14:56:03.87 ID:s6GxWFFpo
勇者「いや〜、良かったね!」
魔王「流石に待たせすぎじゃないか? あれから七年だぞ?」
桜の木の後ろから、敵対していた筈の勇者と魔王が姿を現した。
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